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物流ニュース
カンダHD 宅配便を足がかりに国際物流へ本格参入
2010年10月6日
カンダホールディングスが国際宅配便事業を足掛かりに、国際物流事業に本格参入する。9月29日、同社はペガサスエクスプレス(PEX)の100%子会社であるペガサスパーセルサービス(PPS)の事業のうち、国際宅配便事業などの譲受について両社との最終合意書に調印したと発表。
当該事業はカンダホールディングスが全額出資して9月17日付で設立した新会社「ペガサスグローバルエクスプレス」(PGE、祖山雄一社長、東京都千代田区)が譲受する。売上高はPPSの実績(08年度規模)20億円を引き継ぎ、13年度末には2.5倍の50億円を目指す。
同29日に開かれた記者会見で、勝又一俊社長は「産業構造の変化、物流のグローバル化が急速に進む中、顧客の需要も東アジアを中心に輸出入とも増加傾向にある。当社も国際物流へ着手するタイミングを見計らってきた」「PPSは国際宅配便事業を中核に国際航空貨物、国際海上貨物の事業を展開しており、事業譲受で陸・海・空の一貫物流サービスを提供していきたい」と述べた。
さらに「有望な市場」として「国際宅配便事業の優位性」を強調。「ドア・ツー・ドアを考えた場合、一般混載貨物は価格体系が複雑だが国際宅配便はシンプルで販売活動が比較的容易」と指摘した。
今後は、PPSの主力商品「PEN」(ペガサス・エコノミー・ネクスト)の販売をさらに強化し、付加価値サービスパッケージ(100キロ以上の特別料金見積り、オーダーメード商品など)による差別化を深耕していくという。カンダグループの既存顧客は現在1千数百社あり、これらを対象に国際宅配便の潜在ニーズを掘り起こす。
カンダが強みとするトラック輸送、センター請負などを生かしたペガサス顧客への国内物流需要の取り込みも狙うほか、商社との連携も視野に業容拡大を図る。第2種利用運送事業の譲渡認可など「来年2月ごろになる」ことから、それまではPPSがカンダグループの一員として事業継続する。
◎関連リンク→ カンダホールディングス株式会社この記事へのコメント
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