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物流ニュース
国道43号 大気汚染の改善進む
2010年12月21日
道路公害の代名詞ともされる兵庫県尼崎地域における、ディーゼル車の通行台数と汚染状況について、数年間の推移を見てみた。近畿地方整備局は沿道環境対策を施すことを目的に、京都府2か所、大阪府8か所、兵庫県16か所で常時、大気観測を行っている。
東の尼崎市から西の明石市まで連続した市街地が約50kmに渡って延びる。沿道公害が激しいとされる国道43号はそのうち、東半分の区間にあり、この区間に16の観測局のうち9か所が集中する。
この付近で、健康被害を及ぼす基準として国が定めた「環境基準」達成がもっとも難しいとされる尼崎市と大阪市域では、1日あたりの「4t車以上の大型車」の交通量は、今年10月6日の調査で3万863台。内訳は、43号が2万503台、国道の2階建て部分を走る阪神高速神戸線は1万360台。
約10年前のデータでは、3万9557台(内訳は43号=2万2660台、神戸線=1万6897台)。10年間で9000台近く交通量が減少している。東西交通を担う、もう一つの路線への転換が数字上、見て取れる。
阪神高速湾岸線への迂回だ。01年に1万8404台だった通行台数は、今年10月には2万3430台と5000台以上増加している。
この地域の大気汚染状況も、着実に改善の方向を歩む。00年度の調査で0.070ppmだった「西本町」地点のNO.2の値は09年度、0.061ppmにまで改善した。この記事へのコメント
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