国際海コン法案が廃案となったことに、海上コンテナ部会から憤りが沸き上がっている。全ト協海コン部会長の藤木幸二氏（藤木陸運）は、部会長を務める神ト協海コン部会の新年会で「今年は気分のよい正月ではなかった。一昨年から動いてきた海上コンテナ法案について、昨年末、急に廃案というニュースが入ってきたからだ」と話した。

　１２月末に急きょ、全国の海コン部会長に集まってもらい、廃案に至る経緯を説明し意見を求めたが、各地から憤りや怒り、残念だとする声がわきあがったという。さらに、年末で民主党の陳情受け付けが締め切られたことなどから、抗議の陳情もできなかったという。このため、１月２５日に総理、幹事長、国交大臣に海コン法案廃止に対する抗議文を手渡すことにした。
　「同案廃止に対する我々の抗議、対応は今年の大きなテーマ」と藤木氏。さらにＰＳカードについて、部会員はスムーズにカード発行されることで非部会員との差別化を図ることなどを説明し、「安全、環境、コンプライアンスに真剣に取り組んでいるのが、われわれ海コン部会だ」と強調した。