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    丸吉運輸機工インタビュー(1)「エコの取り組み開始」

    2011年3月29日

     
     
     

    【北海道】環境省と環境保全再生機構が主催する平成22年度エコドライブコンテストで環境大臣賞を受賞した丸吉運輸機工(吉谷隆昭社長、北広島市)。過去最高の1万2200を超える事業所が参加した同コンテストで3回目の挑戦で最高賞を受賞、道内の企業としても初の快挙となった。吉谷社長は社内外に「今年は大臣賞を目指す」と公言、見事に有言実行を果たした。


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     同社が環境への取り組みを始めたのは大臣賞受賞のわずか5年前。当初は首都圏の排ガス規制に対応できる車両すらなかったという。危機感からスタートしたエコの取り組みは、徐々に全社的な盛り上がりとなり、楽しむ姿勢が定着。現在は社内の活性化にもつながっている。同社の環境に対する取り組みと、そのベースとなる吉谷社長の考え、今後の目標などを聞いた。
     今回は大臣賞受賞前までの取り組みについて。全3回の1回目。
     重量物・長尺物の輸送を専門とし、「鉄の丸吉」を標榜する同社。エコドラの取り組みは、平成17年に関東営業所として千葉県に拠点を構えたことがきっかけだった。
     「当初は何の情報も持たず、首都圏に進出することしか頭になく、古い車を持っていこうとしていた」と振り返る。ところが首都圏には排ガス規制があり、保有する車がほぼ使えないことが判明。まずは「規制に対応した車を入れなければならない」というところからスタートした。「東京で起きたことは5年後に北海道でも起こると言われていたので、生き残りのためにも今後、エコへの意識・対応が重要になってくると肌で感じた」という。
     この危機感を基に同18年には社内の仕組みを見直し、12月にGマークとグリーン経営認証をダブルで取得。翌年には、環境保全推進委員会を設置、環境活動について委員会に大幅な権限を与えた。同委員会が目標として見つけたのが「エコドライブコンテスト」だった。
     同20年度のコンテストに初めて参加。「通常の燃費管理や改善指導くらいで、特別な取り組みはしなかった」というものの、入賞を果たした。受賞リストの入賞30社のうち、北海道の同社は上の方に社名が記載されていた。「このことで相当上位の位置づけだと思ってしまった。会社も盛り上がり、審査員に指摘された改善事項もわかっていたので、問題点に手をつけていけば、次はトップを目指せると考えた」。
     2回目の参加となる同21年度のコンテストでは、「特別優良活動賞」を受賞。これは「過去3年間に入賞以上の実績がある場合、より上位の賞しか受賞できない」というコンテストの規定で同年度に新設されたもの。高いレベルでエコドライブ活動を継続しており、入賞レベルにはあるものの、「更に上の賞には届かなかった」会社に贈られる。「これで社内のモチベーションが低下してしまった」と同社長。「コンテストへの参加はもういいんじゃないか。書類を作るにも負担が多いし」との雰囲気に覆われたという。同社が大臣賞を受賞することになる同22年度のコンテストの申し込み前には、参加見合わせの空気が流れていた。
     そんな中、異業種勉強会に参加した同社長は講師の話から「夢を語る」ことの重要性を再認識。「大人になると恥ずかしくて夢を語ることをしなくなっていたが、気持ちが奮い立った」と振り返る。3度目のコンテスト参加に向けたキックオフの場で「やるんだったら絶対にトップを目指そう。楽しんでやろう」と。

     
     
     
     

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