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    リミッター解除せずに時速95キロで走行 タイヤを履き替え

    2011年10月31日

     
     
     

     高速道路上でスピードリミッターを装着した大型トラックが団子状態で走行する姿を見かけるが、装着義務が定着したとは言うものの、追い抜く4トン車や乗用車を横目にストレスに感じているドライバーは少なくない。
     一時はリミッターを解除して摘発されるケースも目立っていたが、ある運送会社は解除することなく時速95キロで走行している。径の短い扁平タイヤから径の長い標準タイヤに替えることで、エンジンの回転数が同じでも進行する距離が伸びる原理を利用。スピードメーターは90キロと表示されていても実際には95キロが出ているのだ。


     大型トラックでは荷室スペースを広く確保できる四軸低床のトラックが主流になりつつあるが、そのためタイヤは側面部分が薄く、外径が短い扁平タイヤが使われている。高速道路上で時速95キロを出しているという運送会社は、扁平タイヤではなく、径が10センチ程度長い標準タイヤに履き替えて走行しているという。
     数年前から保有するすべての大型車に標準タイヤを装着させているが、社長は「車検で引っかかったことは一度もない。検査項目はすべてパスしており、何らやましいことはしていない」と話す。
     扁平を標準に履きかえること自体、道路運送の保安基準上、問題はない。車検ではタイヤの残り溝、積載量に耐えられるかの荷重指数が主にチェックされるが、扁平から標準に変えても荷重指数の上で問題はない。
     また、実際の速度とスピードメーターの数値に狂いがないように検査も行うが、時速40キロの時点で1─2キロの誤差は認められて車検はパスしてしまう。その誤差が、メーターで90キロを表示した場合、実際には95キロになることにつながるようだ。リミッターの装着状態も確認するが、正常に作動するかといった検査は安全上の問題から行われていない。
     車検上、問題となってくるのは高さだ。四軸低床の大型車は高さが3メートル75センチと制限値いっぱいまでとるケースが多いが、標準に替えることで10センチほど高くなり、上限の3メートル80センチを超えてしまう可能性がある。
     運送会社社長は、標準を装着することでコスト的にもメリットがあると話す。同社によると、扁平は1本3万7000円前後だが標準は3万2000円前後という。
     扁平は外径が小さいため、回転数が多くなり磨耗が増え消耗が早い。「寿命も長くなり、10年乗れば維持費は格段に変わる」と強調する。
     また、「高速道路上では大型の運転者が89キロ、90キロ、91キロとわずかな速度差で競い合っており、ストレスがたまる中で5キロの差は大きい。運転者のストレスがなくなった」とも話している。
     運輸局整備課は、「扁平装着仕様のトラックに標準を装着することに問題はない。タイヤを替えたことで保安基準の違反(不正改造)になるかは微妙なところ。車検では、高さ違反で指摘することはできるが、スピード検査で合格しており、リミッターは装備している」と話し、明確な返答を避けている。

     
     
     
     
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