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物流ニュース
右腕が育たない 理由は社長自身?
2012年5月2日
「すべてに口を挟むやり方を社長が改めない限りは、右腕となるようなブレーンは育たない」と指摘するのは以前の職場をスピンアウトし、現在はいくつかの中小事業者で経営アドバイザーの仕事に携わっている大手の元支店長。
「事業拡大の筋道を立てており、それなりの実績も残しているが、そうした事業者は経営体質に問題があるケースが多い」という。
例えば、広島市内の運送会社。ここ数年間で従業員も増えたことから、社長と専務(奥さん)だけだった体制に部長職を新設。新任の部長は、配車などの内勤業務に加えて外回りの営業も担当。当初の方針で、社長は「仕事上の細かな報告・相談は部長に任せる」と話していたらしい。
「でも、自分が作ってきた会社という考えは、そう簡単に切り替えることなどできない。部長に指示された通りに動いたドライバーとすれば、そのことで後から社長に叱られたのでは納得できない」。結局は名ばかりの部長になるどころか、部長をバカにする空気まで漂いだしたという。
同氏がアドバイザーとして経営に関与している運送会社の多くがこのパターンだそうで、「任せた以上は、どうしようもない大きな問題を除いて口を挟まないのが原則。それが辛抱できないようなら、自分一人で面倒を見られる規模の、トラック20台程度の事業でとどめておくべきだろう」と手厳しい。この記事へのコメント
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