インターネット交流サイト「フェイスブック」（ＦＢ）を使って情報交換を行うトラック事業者が加入する全国ＦＢトラック協同組合（設立者＝中川知治・中山運送店専務）は４月２８日、静岡県袋井市で初の勉強会を開き、１９社が参加した。
　第一部はＦＢを利用して空車・求車情報のやりとりなどを行う「配車担当版」のメンバーを対象に、自社ホームページとＦＢの関連付け方法などを学んだ。講師の岩坂香治氏（岩坂商会社長）はＦＢ内の検索で自社ページをヒットしやすくすることで、売り上げアップに結び付いた事例を紹介。写真や動画を盛り込んで、こまめに情報を更新するようアドバイスした。

　第二部では、事故防止コンサルタントの上西一美氏を講師に法令対策や労務管理対策を学んだ。上西氏は運転者への指導・教育方法について、「一方的な講話よりも体験型の方が効果的」と強調。指導時の注意点として、会社ではなくドライバー個人のリスクに落とし込むよう助言した。
　勉強会終了後に同会のメンバーで、地元に本社を置くイワタ輸送センター（天野奇三江社長、袋井市）の会社見学が行われた。今回のイベント事務局長を務めた岩坂社長は、「今後も３か月に１回くらいのペースで勉強会を行いたい」と話している。