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    電動トラック・バス、2020年に市場4.2倍に 富士経済調べ

    2012年9月4日

     
     
     

     富士経済(阿部界社長、東京都中央区)は8月10日、電動トラック、バスの世界市場について調査結果を発表。2020年予測では、11年比4.2倍の1900億円規模で、日・欧・米から新興国へ市場を拡大するとしている。


     調査対象はHV、PHV、EV、FCVのトラック(小型、中型、大型)およびバス(観光、路線)。電動トラック市場は現時点では先進国が中心だが、トラック全体の市場が拡大している東南アジアなどの新興国でも、徐々にHVやEVなど電動化が始まると予想。日本や欧米はHVトラックが中心で、欧州の市場は経済危機の影響を受けて縮小。北米はHVトラックを中心とした導入が比較的好調だ。一方、中国はHV、EVバスが中心で、電動トラックよりも単価の高い電動バスの導入が進んでいるため金額市場は急拡大している。
     日本では東日本大震災の影響が一部あったものの、平成22年新排ガス規制対応車の増加およびメーカー各社の車両性能向上で、販売台数は増加しつつある。15年頃まではHVトラック・バスが中心の市場であると予測。
     12年は、引き続き新規制対応車の増加や、震災や新規制で伸び幅が縮小した11年の反動で市場は拡大する見込み。15年以降は、各社の開発の効果や充電インフラの普及でEVやPHVトラック・バスも本格的な普及期に入ると予想される。HVも環境意識の高まりや技術開発の進歩などから引き続き増加すると見られ、全体市場拡大の一因となるとしている。11年は451億円(前年比28.9%増)、12年は580億円(同28.6%増)の見込み。

     
     
     
     

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