Now Loading...
 
  • 物流ニュース

    運送はサービスの一環か

    2012年12月12日

     
     
     

     「運送会社が運送業務だけを請け負うのは非常識となっているこの時代。例えばトラックの事業者団体がト協の業務を独占することさえおかしいと感じられるはず」。企業の海外移転や業績不振を大きな要因として、既存の経済の枠組みが一度取り払われようとしている今、トラック業界からも、このような声が聞かれるようになってきた。それとともに、だれが仕事を担うのかが流動的になっているともいえる。一方で、「餅は餅屋」「原点回帰」といった価値観が根強いのも事実。双方の価値観が政治・経済の分野で綱引きをしているのは明らかだが、一人ひとりの内面でも綱引きが始まっているように見える。


     11月中旬、機械部品輸送を主力とする兵庫県内の事業者は、例年にない物量
    の落ち込みを振り返った。「年末を控えて10月、11月に動くべきものがピタッと止まってしまっている。この先どうなってしまうのか」。
     荷主の業績も、夏以降に急降下。同様の現象は、ほかの事業者からも多く聞かれる。医薬品輸送が主力の事業者でも、「荷主からはジェネリックに押されていると聞くが、景気の低迷もあると思う。10月以降の動きが昨年までと全く違う」と不安を隠せない様子。
     逆に「忙しい」という事業者があるのも事実だ。倉庫業も営むトラック事業者。昼過ぎから同業他社の大型トラックが構内にひっきりなしに入ってくる。
     「長いパイプを一定の長さ分だけ巻くこの作業を、近くの製造業者から作業だけを請け負っている。作業にしっかりと食い込んでから、運送ももらおうと思っている」と同社長。
     「運送だけでは当然食べていけない。倉庫も、預かるだけの倉庫は卒業している」。場所があり、人がいるのならば、どんな作業でもするという。
     値下げ競争には、この事業者は全く関わらない。「近所にも値下げが専門の事業者がいるが、競争は自分の得意な分野でやればいい」と語った。
     別の物流業者は最近、建設業の許可を取得した。かねて機械設置作業に携わり、工事も伴う作業があったからだ。社長は、「受注額500万円以下の工事なら許可も不要なんだが…」と話し、「ウチも既存の仕事、とくに運送はヒマ。でも、専門性を認識してもらっているので、作業の需要が多くなっている。なんとか収支はトントン」。
     両社とも、運送業界はいつの間にか企業向けのサービス業になっていたことを物語る。
     兵庫県内の別の社長は、経済の流動化について次のように話す。「何にもしてこなかった所はつらいだろう。身近な事例では、ト協の仕事。兵ト協は法人と仕事を分離すればいい。そうすれば法人移行で、もめることなく移行できる」と話す。

     
     
     
     
  •  
  •  
  • 「物流ニュース」の 月別一覧

     
  • 物流ニュース」の新着記事

  • 物流メルマガ

    ご登録受付中 (無料)

    毎週火曜に最新ニュースをお届け!!

    ≫ メルマガ配信先の変更・解除はこちら