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    巻き込みと追突の防止策 横断歩道ずらす、ウィンカー出す時機

    2013年2月7日

     
     
     

     「もう5mか7mほど横断歩道をズラすことができれば、確実に事故を減らせる」と、食品輸送がメーンの広島市の運送会社社長。岡山県倉敷市のトラック経営者は「少なくとも交差点の30mほど手前からウインカーを点灯させること」をドライバーに徹底させているという。いずれも歩行者や自転車の巻き込み事故、後続車による追突事故を防止しようとする思い。蛇の道はヘビというが、ある意味で自動車交通のプロである関係者のアイデアに耳を傾けてみると…。


     「交差点のすぐわきに設置されているため、大型トラックによる左折巻き込み事故の危険性が常に潜んでいる横断歩道。現在のポイントよりさらに7m、いや例え5mでもいいから交差点から遠ざけることで巻き込み事故は激減するだろう」。広島市の社長の提案は歩行者にいくらか遠回りを強いることにもなるが、「まずは生命。交差点に近い部分を横断できないようにガードレールを取り付ければ、さらに効果が期待できると思う」と主張する。
     「道路標識・区画線および道路標示に関する命令」「道路構造令の解説と運用」などによれば、左折車両から横断者が確認しやすいように、いくらか下げて横断歩道を設置することや、幹線道路が交差するポイントでは横断者の通過を待つ左折車両が後続の直進車などの進行を妨げる場面も想定し、車両1台分に相当する長さ(3〜4mほど)だけ横断歩道の設置場所を後退させることが望ましい――などと記されている。ある地方整備局の関係者によれば「車道と横断歩道の信号のタイミングや兼ね合い、また自動車が信号待ちをする停止線をどこに引くかなど、横断歩道を移動させることで生じる問題は少なくない。アイデアとしては面白いが、現実的には難しいのではないか」と説明する。
     一方、防衛運転の徹底によって交通事故ゼロに取り組んできた倉敷市の運送会社。ドライバーの教育担当は取締役でもある社長夫人で、定例の安全ミーティングの冒頭に「プロにこそ必要な運転マナーの基本」を復唱させるという。
     「追突は職業ドライバーとして最も恥ずかしい事故だが、それは追突される場合でも同じ」というのが夫人の持論。「事故につながる要素を摘むことが大切であり、例えば右左折時のウインカーをできるだけ早く点灯させることも一つ。かつて当社にも、交差点を曲がるハンドル操作のタイミングでウインカーを出すドライバーがいたが、それで追突されても文句なんかいえない」と指摘。「少なくとも交差点の30m手前で合図を出すことで、追突事故は確実に減らせる」と話している。

     
     
     
     

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