丸善＆ジュンク堂書店のネットストアを運営するＨＯＮ（東京都文京区）は２月７日、物流センターの拡大と京葉流通倉庫（埼玉県戸田市）との業務提携を発表。現在５００坪の倉庫面積を２年以内に２１００坪へ広げ、在庫数も２００万冊超まで拡大させる。

　ジュンク堂池袋本店、丸善丸の内本店、丸善＆ジュンク堂書店渋谷店など大型店と連携し、市場に流通していると言われるほぼ全ての商品の取りそろえを目指す。京葉流通倉庫がサプライチェーンマネジメントの核となる、戦略的な物流システムを開発・提供する。
　丸善とジュンク堂では、「返品率４０％」という書籍流通の問題に取り組むため、１１年から実証実験を実施。物流センターに一部商品を保留するとともに、物流センターを間に挟んで店舗在庫を流動化させるなど、着実な改善結果を残しており、今回、これを本格稼働させる。また、ネットストアから即日出荷できる在庫の増加や品切れの予防などサービスを拡充し、顧客満足の増加にも努める。
　在庫を流動化し、一時保留、自チェーン内での再配本など無駄をなくした物流の適正化を図ることで、「返品率が１０％を切るよう取り組んでいく」という。
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