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    規模拡大で急成長したが 信頼失い「リストラ」

    2013年5月9日

     
     
     

     ふと気付くと、それまで強みだったことが、環境の変化で弱みに変わっていたりする。それだけ取り巻く環境の変化が激しい時代になったといえ、生き残りのため自社の強みや立ち位置を見つめ直すことが必要といえるのかもしれない。
     規模の拡大が強みだと捉え、保有台数を増やしていった首都圏の事業者は、気付けばトラックは200台を超えた。売り上げもどんどん増え、急成長を果たしていく。当初の目論見通り、規模、そして勢いが同社の強みとなっていった。


     しかし、急成長は内部にひずみを発生させた。会社の拡大とは裏腹に人材が育たず、輸送品質は思うように上がっていかなかった。一つのミスをきっかけに荷主の信頼と仕事を失っていく。リストラをしなければ会社は存続できなくなり、人員カットと減車という悪循環を繰り返し、会社は勢いを失うどころか存続さえ危ぶまれてしまった。
     強みだと考えていた規模の追求は、同社にとって実は弱みでもあった。それが環境の変化で露呈してしまい、窮地に追いやられてしまったのだ。
     一方、同じく首都圏の事業者は、5年前に軽油が値上がりした際に、中長距離輸送から撤退していく同業者を尻目に、中長距離に特化。気付けば、それが強みとなっていた。
     しかし、しばらく落ち着いていた軽油価格だが、昨年末の政権交代を境に円安が進み、その影響で価格がどんどん上昇している。1年足らずでリッター20円の値上げを強いられているという。
     売り上げに占める燃料費の比率が高くなる中長距離輸送にとって、燃料価格の高騰は影響が計り知れない。運賃に転嫁できなければ、値上げ分がそのまま利益を食いつぶしてしまう。
     走れば走るほど赤字になるという同社だが、いまさら地場輸送に切り替えることもままならず、現在も赤字を余儀なくされながらも仕事をこなしているという。強みであった中長距離輸送が、燃料高騰という環境の変化で、気付けば弱みに変わっていたのだ。

     
     
     
     
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