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物流ニュース
名備運輸 圧縮再生紙パレット販売、軽さ・強度高め環境負荷軽減
2013年5月29日
名備運輸(丸川靖彦社長、愛知県小牧市)はこのほど、新規事業として圧縮再生紙パレットの販売を開始した。古紙を原料とした圧縮紙を使用しているのが特徴で、マレーシアのエコパル社が開発。現在、全世界で年間100万枚の販売実績を持つ。名備運輸は3月、日本法人のエコパル・ジャパンと代理店契約を結び、同事業を開始した。
パレットはL型のパーツと四角形のパーツを組み合わせた世界41か国での特許技術「LUL構造」を採用しており、従来構造に比べ、軽さや強度を高めている。紙製品のため振動や衝撃を吸収するほか、破損による商品へのダメージを低減できるのも大きな特長だ。素材は6層構造で湿気などを防ぐラッピング加工が施されている。また、原料が古紙のため廃棄処理時にも再び古紙としてリサイクルでき、環境負荷の軽減にも貢献する。
標準規格タイプで重さ約10kg。静荷重が1トン、動荷重が500kgに耐えられる。パレットサイズは荷物の種類や形状、大きさ、重量などクライアントの要望で自由に設計可能だ。
同社では、このパレット組み立て作業を、障がい者を雇用して行っていくことで社会福祉に貢献する。輸送コストを考え、当面は東海地方の物流企業を中心に展開し、今後のネットワーク拡充に期待を寄せる。
丸川社長は「知人の紹介がきっかけ。エコパル社が障がい者雇用に積極的に取り組んでいることに共感し、約4か月で契約まで進んだ」と経緯を説明。当初は〝紙パレットは弱い〟という印象を持っていたというが、実際に触れてみて「これなら堂々と勧められる」と確信した。
◎関連リンク→ 名備運輸株式会社この記事へのコメント
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