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物流ニュース
日本ガス協会 CNG車普及へ、シェールガス革命が追い風に
2013年9月19日
日本ガス協会(尾崎裕会長)は、天然ガス自動車の普及に向けた活動の一環として、「The Gas Vehicles Report」2013年3月号で「世界における次世代自動車の主流は天然ガス自動車」として、世界の普及概要や充填所に関するデータを紹介した。
天然ガス自動車は現在、世界で約1720万台が走行。アメリカでは技術革新によるシェールガス革命を追い風に国策として取り組んでおり、国際エネルギー機関(IEA)では2035年には3500万台が普及すると見込む。
アメリカでは普及を一層進めるため、政府車両へのNGV導入や導入事業者への税制優遇、都市間を結ぶ天然ガススタンドのネットワーク構築、さらには「エネルギー安全保障基金」を創設して研究費に充てるなど活発に実践。カナダやメキシコでも、普及に国を巻き込んで取り組む。
EU圏でも、イタリアでは1930年代から普及を促進。先進国の中で最も普及が進んでいる。近時では中国も台数を伸ばし、普及台数はインドに次ぐ6位、充填スタンドの数ではパキスタンに続き2位となっている。
日本では現在、天然ガス自動車は4万2590台、充填スタンドは314か所となった。行政からも導入に対し支援策が発せられているが、運送現場からは依然として充填スタンドの不足が挙げられる。
早稲田大学商学学術院の恩蔵直人教授はシンポジウムで、「シェールガス革命で従来、60年程度と言われてきた天然ガスの可採年数は250年に延びるとも言われている」と発表。さらに、原油の輸入元は約9割が中東地域だが、天然ガスは世界中に広く分散して存在していると説明した。
しかし、日本人の意識調査では「シェールガス革命」「CNG」という言葉自体や大気汚染を抑える特性、天然ガスのバスが実用化されていることなどについて「聞いたことがない」「詳しく知らない」など関心が薄い実態を明らかにした。
◎関連リンク→ 一般社団法人 日本ガス協会会この記事へのコメント
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