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    日本SCM協会 21日に設立記念講演会

    2014年2月14日

     
     
     

     2月21日に「一般社団法人日本SCM協会」の設立記念講演会が開かれる。基調講演では、設立発起人で同協会の会長を務める唐澤豊氏(神奈川大学名誉教授)が、「荷主企業のロジスティクス管理の空洞化」をテーマに協会設立の趣旨と構想を説明する。日本のSCMシステムの改善向上を目的に活動を始める同協会について、「最終的には400社規模の組織を目標にする」と語る鈴木邦成理事(日本大学准教授)に話を聞いた。
     背景について鈴木氏は、「3PL事業者の台頭で物流事業者に業務を丸投げする荷主が増えたことで荷主側の物流力が目に見えて落ちてきている」と指摘。「ロジスティクスよりも広い枠組みでSCM戦略を立てるべき時代に、物流部にはその力がもはやない」と厳しい。「丸投げされてきた物流事業者の創意工夫によって取り組みが非常に高度化しており、以前は先頭を走っていた荷主が今では物流事業者に追いつけない状況になっている」。


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     また、「物流子会社の再編や物流部門の縮小など荷主側の『物流マン』が減ったことで、物流コンペなどでパフォーマンスを正しく評価することすらできない企業も増えている」とし、「提案内容よりもプレゼンの上手い下手で判断してしまうという笑えないケースも出ている」とも。同氏は、「まさに名画を描く人はいるが、絵を評価する人の力が下がっている」と語る。
     「今後、物流事業者がさらに高みを目指した提案をしても、荷主側が理解できず、採用されないケースも出てくるはず。結果、日本の物流の質が全体的に落ちてくるのは間違いない」。同協会では、この危機的状況の打破を目指して、活動を展開していくという。
     具体的には、「研究会や部会、ワーキンググループを組織し、着実に成果を上げていきたい」と展望。また、「SCM管理士」と「SCMシニア管理士」の資格講座を設け、人材育成に注力していく。
     同協会では現在、入会者を募集している。年会費は法人会員が10万円、賛助会員が5万円。個人会員は2万円。なお、今回の講演会に参加すれば2年間の個人会員資格が付与される。
     対象は荷主の物流担当者が中心だが、物流事業者側の入会も広く受け付けている。「荷主と物流事業者は対等な関係で連携を図りつつ、協同で戦略を考えていくことが大切」。今後、「研究会や見学会を開催しながら、組織としての地ならしをしていく」という。
     同講演会の参加費用は1人1万2000円。懇親会は別途3000円。会場はアルカディア市ヶ谷で、時間は午後4時から。
    問い合わせは同協会事務局まで。
    メールアドレスは、 scm.japan@jln.ne.jp

     
     
     
     

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