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    打たれ続けるボクサー 運送業は「儲からない」?

    2014年3月17日

     
     
     

     「ラーメン屋が当たれば運送会社より儲かる」と名古屋市内の運送会社社長はこう嘆く。車両を1台購入し、償却するのに約4、5年かかる。「運送会社は儲からない商売」と社長はきっぱり言い放った。
     一方で、別の運送関連会社社長は、「現在、愛知県内の運送業界は買い手市場」と捉えるが、仕事はあってもトラックとドライバーが足りない状況。4月以降は今より深刻化するだろうと先を読む。


     仕事はあっても、人手が足りず追いつかない状況は、いつまで続くのか。長年運送業界に携わる名古屋市内の関係者は「アベノミクス効果で多少は動きが出ているかもしれないが、陸上貨物でいえば微増。仕事は増えたが、運賃が低いなどの理由で引き受けないことによる」と見解を示す。
     運賃は昔と変わらないと言い、儲からないのは今に始まった話ではないと続ける。「昔から手形がなく、掛けで支払う習慣が一般的なため、倒産企業が少ない」。利益は出なくても滅多に倒産しない業界の特徴を、打たれても打たれても防ぎょし、足踏みを続けているボクサーのような状態と、今の運送業界をたとえる。
     東京商工リサーチが発表した平成25年の倒産件数を産業別にみると、運輸業は428件(前年比9.5%減)で、2年ぶりに減少に転じた。負債総額は753億2400万円(同69.36%減)と大幅に減少した。この統計から多少は景気の向上が影響していると見込めるが、運送会社の〝矛盾した状況〟はいつ抜け出せるのか。

     
     
     
     

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