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    兵庫県 新年度からの渋滞対策、景気変動にも気配りを

    2014年3月10日

     
     
     

     道路を拡幅したり右折レーンを設置したりすることで、兵庫県内70か所の恒常的な渋滞を解消する取り組みが新年度から新たに始まる。渋滞中のトラックから出される排ガスが沿道大気環境問題の大きな要因とされて十数年。渋滞箇所は着実に減少し、環境基準が達成できない地点も減少している。もっとも景気変動要因で左右する大型車両数が、渋滞とかかわっているとの見方もあり、注意が必要とする事業者もある。
     県道そのものが渋滞を発生させるのか、渋滞発生に関わっている地点70か所を選定したうえで県は、「新渋滞交差点解消プログラム(平成26~30年度)」を策定し、5年間で渋滞交差点を半減させる取り組みを新年度から始める。県は、同様の計画を平成14年度から二度にわたって実施し、12年間で渋滞交差点が223か所から63か所に減少したとしている。


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     新年度からの計画に盛り込まれた主な渋滞交差点は、尼崎市の国道43号と接続する「武庫川」交差点や、県道高砂港線と同明石高砂線が接続する「相生橋西詰」交差点など。「武庫川」は、通過するまでに信号を最大3回待たなければならず、300mにおよぶ渋滞長を通過するまでに最大8分かかる。「相生橋西詰」も渋滞長が250mにおよび、同様の時間が必要とされる。
     対策として県は、「武庫川」の道路を拡幅したり、「相生橋西詰」に右折レーンを設置したりする。赤穂市の坂越橋西詰交差点ではバイパスを設置、姫路市のJR網干駅前交差点は立体化で対処するとしている。県土整備部道路企画課では、こうした渋滞交差点の選定には地元や運輸事業者の要望を反映させたとしている。
     こうした県の施策に対して、「武庫川」交差点をよく利用するトラック事業者は、「付近の用地買収はすでに終わっており、1日も早く右折レーンを設置するべき」と話す。また、渋滞と景気変動について、「とくにダンプが昨年末から目立つように、公共事業などで景気が改善すれば大型車がこの付近は増える」として渋滞解消が一筋縄にはいかないとしている。

     
     
     
     

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