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    北海道はコストがかかる フェリー利用の助成要求

    2014年4月17日

     
     
     

     全ト協の予算などに関連する重点要望事項として盛り込まれている「北海道~本州間のフェリー等利用に対する補助・助成の創設」は、北海道のトラック業界の声が発信源となった。「なぜ北海道だけが、このような要求をしているのか」と疑問もあるが、北海道は「陸路(道路)では道外につながっていない」という構造的な問題を抱えているため、本州とのトラック輸送は多くがフェリーを利用する。そのため、全ト協が要望する通り、「フェリー料金に導入されている燃料価格調整金が荷主に転嫁できず、これを負担せざるを得ないため、経営環境の悪化を招いている」「本州の事業者に比べ、高速道路料金の各種割引などによる恩恵を受けることができない」というのが現状。これが北海道のトラック輸送のコストを引き上げ、ひいては北海道の荷主・経済全体に不利な状況を招いている。


     本州、四国、九州は陸路でつながっているため高速道路を使用すれば割引が受けられる。しかし、フェリーでは割引が受けられないため、北海道のトラック業界は「輸送コストが高く、平等な環境ではない。荷主の価格競争力も削いでしまっている」という見方をしている。では実際、どれくらい高いのだろうか。
     北ト協の試算によると、札幌〜東京(高速道路出口を汐留とした場合)までは、熊本〜東京(同)までと比べ、総コストが安い航路でも5万円程度割高となっている。
     代表的な「函館〜青森のフェリー利用」では、一般道路のみ使用の総コストは8万9746円。このうちフェリー料金は5万710円、フェリーの燃料価格調整金は9120円となり、フェリー関係のコストが6万円程度、全体の3分の2を占めている。熊本から東京までの一般道での輸送コストは3万7260円となり、北海道とは5万円あまりの価格差。なお、両者のトラックの走行距離と所要時間は北海道が968km・29時間に対して、熊本では1208km・30時間。北海道の方が走行距離、時間とも短い。
     また、陸路では高速道路を使用した場合、札幌からの総コストは12万4242円、ETC深夜割引で11万1692円。熊本からは7万7742円、ETC深夜割引で5万8242円。やはり5万円程度の価格差となり、その違いは「フェリーにかかるコスト」となっている。
     これ以外の「苫小牧〜八戸」「苫小牧〜大洗」「小樽〜新潟」の航路を経由した場合の東京までの輸送コストもほぼ同様の結果となり、最も熊本との価格差が少ないのは「苫小牧〜八戸」で高速道路を使用した場合。それでも熊本とは4万円あまりの差(フェリー関係の費用は約7万円)、最も価格差が大きいのは「苫小牧〜大洗」で一般道を使用した場合で15万7000円を超える差(同18万9000円)となっている。
     これを見ると、「北海道のトラック運送事業者がフェリーなどを利用する際、高速道路料金の引き下げに相当する補助・助成を創設されたい」との全ト協の要望、そして北海道のトラック業界の願いは、決しておかしい話ではないはずだ。
     北ト協の伊藤昭人会長は「フェリー料金の問題をこのままにしておくと、物流経費の問題で北海道の製品の価格競争力が落ち、東京で売れなくなる。北海道全体が物流からおかしくなる可能性がある」と指摘しており、早期の実現に向けて、各所への要望活動を活発に行っている。

     
     
     
     
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