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物流ニュース
南日本運輸倉庫 シンガポールのフルーツ卸売業の株式取得
2024年1月5日
南日本運輸倉庫(大園圭一郎社長、東京都中野区)は、シンガポールでフルーツ卸売業を展開するSatoyu Trading Pte. Ltd(Satoyu社)の株式を取得した。
Satoyu社はシンガポールで初めてマレーシア産バナナを輸入し、現在は多くの高級フルーツなどを輸入し国内外で多くの支持を得ている企業だという。シンガポール国内の小売店・ウェットマーケット・スーパー・EC市場などへ新鮮な果物やフルーツ加工品の供給を行っている。
南日本運輸倉庫によると、今回の提携は、同社が中期経営計画で掲げている「海外事業展開」の第一歩になる。海外事業展開では、アセアン事業戦略の中心としてグループに加えることにより、海外の事業基盤を構築しアセアン及び近隣諸国への貿易拡大を計画。
既存事業の運営では同社が培ってきた配送管理システムや庫内作業のオペレーションなどを展開し、オペレーション面の効率向上・品質向上を目指し、シンガポール国内の販路拡大していく。
現在、シンガポールでは日本と同様に人手不足であり、ポストコロナによる急激な経済成長やインフレ率の高止まりにより、労務関連費用(採用費用・人件費)が高騰している。そのため、生産性向上・効率向上が必須であると同時に、品質向上していく必要があると同社は指摘する。
同社によると、「『一番おいしい状態でお届けします』は、同社がグループ全体で掲げるポリシーで、顧客から選ばれ続ける企業を目指していくのはSatoyu社同様」と話し、「特に生活者がフルーツに求めるのは『食する時点でフレッシュで美味しい』。これをコントロールするのは生き物を取り扱うくらい難しい。そのため同社が付き合いのある140社を超えるサプライヤーとの密なコミュニケーションも大切となる」とする。
その上で、「今後の課題の一つは、鮮度を如何に保つか。この課題解決に向けては、自社の持つテクノロジー『DENBAシステム(鮮度保持)』の導入も視野に入れている。グループの強みを生かすことにより外部環境の変化にも柔軟に対応し『お客様、従業員、社会の幸せ』のために貢献していきたい」としている。
◎関連リンク→ 南日本運輸倉庫株式会社
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