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物流ニュース
JMA 入社1年後の心境を調査
2014年6月10日
日本能率協会(JMA、山口範雄会長)は「入社1年後の揺れる心の内」として、2013年4月入社の新入社員314人を対象に、1年後の心境の変化を調査(回答数77人、内1人は転職。男性66.2%、女性33.8%)。JMAでは初の試みとなる追跡調査。
「現在の会社の満足度」では、入社時に88.4%が「満足」としていたが、1年後には52.6%に減少。特に「大変満足」は48.1%から11.8%に激減。同時に「不満」は2.6%から21.1%に増加している。これは、期待と現実の相違点でも表れており、会社に対して「期待外れ」との返答が26.0%と4分の1強が失望の様子を示している。
期待外れの理由では「労働時間・休暇」「事業内容」「職場の雰囲気」が共に20%で並び、「自分の仕事」で15%となっている一方、「期待以上+期待通り」は「自分の仕事」で24.6%、「職場の雰囲気」も29.8%と3割の評価は良い状況。
「上司や先輩への期待」については、「チャレンジする機会や場をあたえてくれる」ことを54.5%が期待していたが、1年後には42.9%に減少。逆に「困った時は助けてくれる」ことを期待する気持ちは24.7%から35.1%に増えている。これを「会社への満足度」と照らし合わせると「チャレンジする機会」は52.5%が「満足」し、「不満」に思うのは25.0%。「助けてくれる」ことには27.5%が「満足」するも「不満」は56.3%と高い。
チャレンジする機会を与えられ、褒めて欲しいが上司・先輩への依存心が高く、助けを望む。コストをかけて採用しても、わずか1年で転職に心揺れる新入社員の実態が浮かび上がる。人材の定着には職場対応の様々な工夫が求められている。
◎関連リンク→ 一般社団法人日本能率協会この記事へのコメント
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