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物流ニュース
安全確保にも必要な食生活の管理
2014年7月4日
トラックドライバーの食事の定番といえば、コンビニエンスストアや定食屋。最近では定番メニューに加え、健康面に配慮したものも充実してきている。しかし、依然として高カロリーで塩分も多めなものが主流。高カロリー、高塩分な食事は肥満や高血圧を招き、突然死のリスクも高まる。
多くのトラックドライバーが利用する大阪府東大阪市の定食店。から揚げ定食、しょうが焼き定食などのほか、ラーメンとチャーハンやライスのセットといったメニューが並ぶ。同市内のトラックターミナル近くにあるコンビニではサラダやスープ、様々な弁当などがそろう中、あるトラックドライバーはカップラーメンとおにぎりを買い求めた。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、例えば、「身体活動レベル」が普通の人の1日の推定エネルギー必要量を30~49歳男性で2650キロカロリー、50~69歳男性では2450キロカロリーと算出している。
あるラーメンチェーン店のホームページによると、チャーハンと塩ラーメンのセットが986キロカロリー、チャーハンと味噌ラーメンのセットは1156キロカロリーで、1日のエネルギー必要量の半分近くを1回の食事で取ってしまう計算。さらに、トラックドライバーにとっては不規則な生活や喫煙、運動不足といった生活習慣病の要因となる状況が重なる。
2012年の関越自動車道で発生した高速ツアーバス事故を契機に、ドライバーの健康管理を重視しようという機運が高まり、健康診断結果を基に食生活指導を行う運送事業者も出てきた。しかし、多くの運送事業者が食生活まで管理できていないのが実情だ。この記事へのコメント
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