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    サトレストランシステムズ 物流外部委託で利便性が向上

    2014年8月5日

     
     
     

     昭和43年に、兵庫県尼崎市に設立した尼崎すし半本店は、昭和49年にサトに、平成10年にサトレストランシステムズ(重里欣孝社長、大阪市中央区)に商号を変更。和食中心のレストランチェーンとして成長を続けている。店舗は、「和食さと」の他に、「すし半」「天丼・天ぷら本舗 さん天」「夫婦善哉」などがある。同社の物流について、SRSグループMD部物流担当上席マネジャーの西原和夫氏に話を聞いた。
     倉庫・配送業務は物流業者に委託しており、大阪、名古屋、埼玉に拠点を持ち、各店舗へ食材供給をしている。拠点ごとに委託会社は異なり、その理由の一つとして、「1社にまとめて運営する方が管理面では容易だが、一方で1社だと競争原理が働かないから」と説明。「委託のメリットは店数に沿った費用コントロールができること」(同氏)と話す。もともとは自社倉庫を運営していたが、平成24年に倉庫を閉鎖し、今は物流事務所を大阪市住吉区に開設している。


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     基本的に店舗には1日1便、チャーターで定刻納品を行っているが、同氏は、「チャーターは固定費が変わらないため、どれだけ積載効率を高めるかがポイントになる。そのため常にコース組みの見直しを行っている」とした。トラックは冷凍・冷蔵2層の3トンもしくは4トン車を利用し、1日に1台で7〜8店舗の配送を行う。納品先の駐車場のスペースなどの都合上、それ以上大きなトラックは利用できないのが現状。「野菜などは、必要分だけを店舗別に仕分けた状態でセンターに入荷させ、即日出荷している。これはセンターで在庫にすることで、鮮度の劣化を防ぐため」(同氏)と話す。
     同社は、環境負荷軽減にも力を入れており、外食業界で初めて、「食品リサイクル推進環境大臣賞」の優秀賞に選ばれている。自社全店舗から発生する廃食用油を薬用ハンドソープに再生利用。外食産業における食品リサイクルの先駆的活動を継続している。また、店舗で発生する段ボールを減らすことが出来るように、最小単位での注文に対応している。配送面では配送網を効率化するため、深夜・早朝型の配送に取り組み、CO2削減に貢献している。
     物量の調整に関しては、「店舗が必要な分を発注すれば届く仕組みで運用しており、自動送り込みは厳しい」(同氏)と話す。特に冬の宴会などは、数十人単位で同じメニューに集中する場合もあり、どのメニューが選ばれるかで出庫量が大きく変わるため在庫のコントロールは難しいとのこと。
     「商品は専用コンテナに入れて配送をしているが、それでも割れや破損が出ることはある。委託会社とはオペレーション変更も含めて毎週打ち合わせを行っている」(同氏)。例として、卵が割れていると店舗から報告があれば、仕分ける順番や、置く場所の変更など改善策を双方で協議し、早急に対応していると話す。
     今後の展開について、「さん天業態出店の予定があり、なおかつ各業態の出店が増加すれば、それに伴い扱い品目と数量が増えるため、在庫コントロールの新しい手法や新センターの構築なども検討しなければならない」としている。
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    ◎関連リンク→ 株式会社サトレストランシステムズ

     
     
     
     

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