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    車両運用コンサル 北海道で普及するには

    2014年9月16日

     
     
     

     トラックの早期代替えを促すことで、運送会社の収支改善を提案する「車両運用コンサルティングサービス」が北海道でも出始めている。このサービスを展開する企業は「道内で採用していただいた運送会社は1社のみで、他は『代替えのペースを早めるのは、経費が余分にかかるのではないか』『トラックは償却が終わってから、いかに長く乗るかが勝負』『購入や売却は付き合いのあるディーラーに任せている』といった受け止め方が多く、浸透するまで時間がかかる」と話している。
     同社は、運送会社が保有するトラックの経費や売却価格について分析した後、最適な代替えのタイミングを提案する。多くの場合、10年超だったトラックの使用年数を5〜7年程度へと縮めることになり、「トラックの修繕費を抑える」「トラックが高く売却できる」「新車に替えて燃費がよくなる」といったメリットが発生するという試算を出す。また、常に新しいトラックをそろえることで「不思議と事故が減る」「社内の雰囲気もよくなる」「ドライバー確保で優位な立場になる」「顧客の受けもよくなる」などの効果も出てくると説明する。


     同社はサービスを始めたばかりということもあり、現状の車両の価格分析や最適な代替えスケジュールの提案といったサービスについて、当面はコンサルティングのフィーを取らない方針。トラックを売却する際の手数料のみを収受するという形を取るが、「道内では、この種のコンサルを受けている会社が少ないため、『怪しい話』と受け止められるのか、頭から信じてもらえないことが多い。東北地方でこのコンサルを受けている中堅の運送会社は、約170台のトラックを5年で代替えさせる方針で、最大1億円以上のコスト削減が出来ると試算し、今は経営改善に向けて取り組んでもらっている。北海道でもこのような実例を作っていかなければ、普及は難しいかもしれない」と話している。 

     
     
     
     

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