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物流ニュース
HOP推進協議会 新事業立ち上げに着手、会合で報告
2014年9月4日
【北海道】北海道国際輸送プラットホーム(HOP)推進協議会(千葉博正会長、札幌大学教授)は今年度、新事業として「航空便による冷凍・冷蔵品小口混載輸送サービス」のHOP1サービスでマレーシア便を9月から開始するほか、「海上輸送による冷凍・冷蔵品小口混載輸送サービス」のHOP2サービスの立ち上げに着手する。同協議会の会合が5日に開催され、これらの報告が行われた。
HOP1は、北海道産品をダンボール・発泡スチロール1箱サイズから輸出する恒常的な国際小口冷凍・冷蔵貨物の航空輸送サービスとして、これまで香港(1箱5000円から)・台湾(同5000円から)・シンガポール(同9000円から)を対象地域としてきた。
道庁によるマレーシアへの道産品輸出トライアル事業を経て、「現地の通関施設は冷蔵・冷凍庫も整備され、輸送容器内の温度変化も鮮度維持に問題がなく、生鮮品の温度管理が十分に可能」と確認したことから、マレーシアへと対象地域を拡大する。サービス価格は、マレーシアへの納品先まで道内どこからでも1箱5kg以内9000円、10kg以内1万2000円、15kg以内1万5000円から提供することを予定。
HOP2は、道内では海外への直輸送は極めて少なく、京浜、阪神、福岡などに集められ、他地域の食料品と混載されて間接輸出されるケースが多かった。この場合、国内での輸送費が高くなり、道産食品の競争力を低下させる原因になっていた。
この課題を解決するため、「北海道発の冷蔵・冷凍貨物海上LCL輸送サービス」として、HOP2を本格的にスタートさせる。今年度は、台湾と香港に向けて、輸送システムの検討と複数回のトライアル輸送を行い、結果を検証する。問題がなければ、恒常的なサービスとする。
会合ではこのほか、既存事業の進捗状況の報告が行われ、今年度、取り扱いを大きく伸ばす目標を立てた「海外おみやげ宅配便」では、7月末までに取扱店舗が58へと増え、導入店舗向けのECサイトを開設したと報告。同宅配便は年度内に500店舗の導入を目指す。
また、道産品の海外試食商談会が効果的だったことを踏まえ、これを定期的に開催する方針を決めた。この記事へのコメント
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