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物流ニュース
郵船ロジスティクス 顔が見える距離感で、顧客との信頼強固に
2014年10月24日
郵船ロジスティクス(倉本博光社長、東京都港区)はこのほど、さいたま新都心に、東日本輸出営業本部埼京多摩輸出支店埼京営業所を開設。海外にも多くの拠点を構え、陸・海・空の物流網に倉庫を組み合わせた総合物流を提供する同社だが、埼玉からサービスを発信するメリットや今後の展望を、埼京多摩輸出支店の藤沼晴男支店長(写真左)と葛生修一所長(同右)に聞いた。
現在の埼京多摩輸出支店は、06年に新座市と東京都立川市にあった輸出支店が合併して誕生した。「今回、再度埼玉に営業所を構えたのは、顔が見える距離感で顧客との信頼関係を強固にする狙いがある」と、葛生所長は説明。
新設された埼京営業所には、輸入を担当する分室が新たに設けられ、産業構造の変化を背景に増える輸入ニーズにより迅速に対応していく。「これまで分かれていた輸出と輸入の窓口を一本化したことで、顧客の手間を省けるほか、社内での情報共有も迅速かつ細やかに行える」と言い、地元顧客の様々なニーズをすくい上げる。
また、支所内で輸出入を総合的に管理できるようになったことで、「今まで別々の動きをしていた空港や港へ向かう便(トラック)と出発する便を、効率よく組み合わせることも可能になる」という強みも生まれる。
コストメリットの面から、「一環輸送のニーズも高まっている」という。「陸・海・空全てのフォワーダーとして、手間を省けるだけでなく、物流の全工程を見通した提案力でコスト面でも顧客に貢献する」と、海外から国内まで全過程を見通すことで「全体最適」のプランを提案できるのが同社の強み。「スケールメリットを生かした低価格での買い付け」や、「輸送における安心、安全」を求める顧客と、信頼に基づいた取引関係を築いている。
さらに、同所長は「最終目標は、顧客に最適な物流を提案できるフォワーダーとなること」と続ける。同社の特色ともいえる「海外での強さ」を生かし、非日系顧客の取り込みを視野に入れ、「既存の顧客に対しても、海外、国内含め今まで培ってきたネットワークを自在に活用していただけることを強みに、一層の関係強化を図りたい」としている。
藤沼支店長は、「圏央道もまもなく開通し、物流拠点の新設も続いている」と、物流の要所として埼玉エリアを捉え、同社のITシステムやノウハウを生かして「自動車部品メーカーや電子部品といった各産業別に、最適なアプローチを行っていく」という。さらに、今後の目標として、「営業所から支店へと成長できるよう、顧客の更なる拡大を目指す」と話している。「電話やメールだけでなく、顔の見える距離でサービスを提供できる」ことを強みに、潜在ニーズまで掘り起こせる、細やかなサービス提供を目指していく。
◎関連リンク→ 郵船ロジスティクス株式会社この記事へのコメント
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