「運送会社の顔はトラックとドライバー。社屋にカネをかけても仕方がない」という運送事業者が以前は多かったが、今では少し変化してきている。
　事務所の入り口に「ウェルカムボード」を置いている運送会社も珍しくなくなってきた。ウェルカムボードとは「店舗や会場入り口に設置される小型のサインボードや看板」のこと。事務所を訪れた際、ウェルカムボードがあると、その心配りに感心してしまう。
　しかし、昔ながらの運送会社は実用一辺倒で多少の汚れは気にしない。「しゃれたものは苦手」というのは、愛知県の運送事業者。自慢のトラックはピカピカだが、事務所はお世辞にもきれいとは言いがたい。

　さまざまなことにチャレンジする運送事業者と従来のやり方にこだわる運送事業者。どちらにもメリット・デメリットはあるだろう。しかし、頭から否定するのではなく、一度チャレンジしてみることで新たなチャンスが生まれるかもしれない。