「全国中小運送会社経営改善フェスタ」が１１月２２日、東京都墨田区の国際ファッションセンターで開催され、北海道から沖縄まで、全国の運送事業関係者が駆けつけた。
　同イベントは「経営に真剣な全国の中小運送会社の経営者と、運送会社の経営改善を本気で支援したい企業が、共に力を合わせて業界の未来を切り開く」ことを目的に開かれており、今年で３回目。名刺交換のための時間が豊富に設けられているため、参加者同士の交流が活発に行われるのが特徴で、パートナーとなる協力会社探しを目的に参加する運送事業者も多い。
　開会式では、全日本トラック運送事業安全経営監査機構の代表理事を務める運送経営改善社の高橋久美子氏が主催者を代表してあいさつ。「既に商談を成立させた参加者もいる。積極的に声を掛け、ビジネスに発展する出会いを見つけてほしい」と呼び掛けた。

　セミナーでは、運送事業者を知り尽くした税理士や広報支援を手掛けるコンサルが登壇。すぐに実践できるノウハウを紹介した。
　参加事業者に話を聞くと、膨らんだ名刺入れを見せ、「期待していた以上にたくさん交換でき、参加して良かった。前向きな経営者が多く、地元で参加するイベントとはまったく異なる感じ。勉強になった」と語った。
　閉会セレモニーでは、参加者同士が手をつなぎ、「オクラホマミキサー」を踊った。高橋氏は、「ここに集まったメンバーは、状況はそれぞれ違うかもしれないが、経営者として胸に抱いた志や抱えている悩みは同じ。いま踊ったダンスのように、手を取り合って、業界の未来を一緒に切り開いていきましょう」と締めくくった。