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    コンテナ偏積対策へJR貨物の取り組み 利用運送事業者に周知

    2015年2月20日

     
     
     

     平成24年4月、北海道の江差線泉沢駅―釜谷駅間で発生した貨物列車の脱線事故は、コンテナ内の積み荷の偏積で、脱線した貨車に大きな静止輪重アンバランスが生じていた(平成26年7月25日運輸安全員会公表)ことが原因とされている。また、JR貨物が全国主要駅で実施した重量計による計測でも、一部のコンテナで偏積が確認されている。これらの再発防止には、JR貨物と貨物利用運送事業者それぞれができる限りの対策をすること、そして相互の連携が重要であるとし、国交省では昨年8月から偏積防止のための方策について検討を重ねてきた。
     課題は、「コンテナが封印されていて積み付け状況を確認できない」「取り扱いコンテナが膨大で、全ての重量測定は現実的に難しい」「適切な積み付け方が現場作業員に周知徹底されていない」など。昨年12月に行われた「鉄道貨物輸送における偏積対策に関する検討会」の第3回会合で行われた中間とりまとめでは、具体的取り組みとして、JR貨物は貨物運送約款順守を利用運送事業者に継続的に周知するとともに、適切な積み付けのための現場作業員に対する教育訓練の実施や養生素材の導入と適切な利用を図る。


     また、「コンテナ積み付けガイドライン」を作成し、利用運送事業者はそれを基にマニュアルを作成。顧客・荷姿を考慮した積み付けの具体的な作業手順や注意事項について示す。
     また、重量計、トップリフターによる測定、また新規の荷主や貨物に対して行うコンテナ内積み付け状態写真のサンプリング調査は、ガイドラインおよびマニュアルに反映する。さらに輪重測定装置(技術開発中)などで万一、偏積が確認された場合は現場で積み直しを行う。
     今後は運輸安全委員会による事故調査、輪重測定装置の技術開発の状況等を踏まえ、検討会を開催。輪重測定装置は、技術開発終了後、順次整備していく。

     
     
     
     

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