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物流ニュース
国交省と環境省 共同輸配送促進へマッチングシステム試行
2015年2月17日
国交省と環境省は共同輸配送の促進に向けた取り組みとして、16日から27日まで検証用マッチングシステムの試行を行う。食品、家電メーカーなど合計10社が参加予定で、各企業を訪問の上「運用マニュアル」「オペレーションマニュアル」説明し、実際に試用する運び。試行期間終了後は、全参加企業に対するアンケートの実施、また一部企業に対するインタビューなどでシステム利活用の問題・課題を洗い出し、マッチングシステムの改修や物流センサスデータ分析などにつなげる。27年度にはマッチングシステムを完成、28年度の事業展開を目指す。
9日に開かれた「共同輸配送促進に向けたマッチングの仕組みに関する検討会」の第2回会合では、試行時の運用面での追加検証項目として簡易掲示板の活用が挙げられた。実施に当たって「共配を検討するには詳細な情報が必要」とする声がある一方、「出会いの場であればシンプルな情報でいい」という声もあったためである。そこで、今回の試用では表示項目を絞り込んだ「簡易掲示板」を用意。「貨物情報」や「車両など、輸送ネットワーク情報」の詳細画面を見なくても、簡易掲示板に表示される一部の物流情報を照会するだけで、検討着手の判断ができるかを確認する。
なお、試行期間中は運用サポートセンターを設置する。試行全般についての問い合わせを受けるほか、「閲覧件数」「登録件数」「メール件数」など17の指標をもとに利用実態のモニタリングをし、利用率の低い企業へ活用を促したり、調整役として、登録情報の内容を確認・分析し、マッチングの可能性のある情報を関係企業にメールで発信するなどの役割も担う。
ほかにも求貨・求車システムは存在するが、本事業は中長期にわたって付き合える、特に異業種との出会いの場を構築すること、そしてパートナー企業と共同でのCO2の削減という目的がある。基本は事業間での話し合いで進められ、「自動マッチング機能やコーディネータ機能は現時点ではない」(総政局物流政策課)としているが、今後の状況を見て必要であれば随時検討していく。
また、利用の動機づけとしてのインセンティブが注目されるが、これについては来年度以降、表彰または達成度合いに応じた金銭的な補助など、意見を踏まえながら検討していく。
◎関連リンク→ 国土交通省この記事へのコメント
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