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物流ニュース
丸和運輸機関 一部上場記者会見「品質保持し事業を拡大」
2015年4月11日
丸和運輸機関(和佐見勝社長、埼玉県吉川市)は4月10日、東証第一部に上場した。同第二部からの銘柄指定変更に伴い、和佐見勝社長が業績や今後の事業展望について語った。
同社は、1973年の設立以来、食品スーパーやドラッグストアなど小売業に特化して業績を伸ばし、現在、集計中の2015年3月期決算でも売り上げ目標である533億円を達成する見通し。3PLを中心事業に据え、営業所は全国104か所を数える。
和佐見社長は、「一部上場にふさわしい企業として社会的責任を果たすとともに、成長を加速させたい。東京五輪開催の年までに自力で年商1000億円を目指す」とした。
今年度から2020年までの6年間を「W(ダブル)中期計画期間」とし、既存の3PL、ネットスーパーなどの事業では地域性や消費量を考慮した運賃体系で採算性を確保する。また、「低温を中心に食品センターの物流委託」に注力し、今後、物流センターを順次稼働予定。過剰投資をヘッジするため「2割は自社で、8割はファンドなどを利用して展開していく」とし、システム投資の回収速度も上げていく方針。
さらに、「企業成長のため、人への投資を先行して行う」とし、同計画期間中に1200人の新卒雇用を予定している。これに先駆けて、今年度は178人が入社。「上場で学生の注目度もあがっている。今回の一部上場は人材確保の面でも追い風になるだろう」と話している。
将来的には、2014年12月現在で6.2%の利益率を「7%にまで引き上げたい」とし、品質を保持した上で事業拡大を目指す。また、株主に対しては「適正で正確なIR活動をする」とし、上場以来掲げている配当性向30%を目標とする。さらなる事業拡大に向け、今後は「M&Aにも取り組む」という。
◎関連リンク→ 株式会社丸和運輸機関この記事へのコメント
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