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    有楽製菓×マイシン ラッピングトラックで関係性アピール

    2015年9月14日

     
     
     

     「夢のある、安くておいしいお菓子を創造する企業」を目指す有楽製菓(河合伴治社長、東京都小平市)。主力商品「ブラックサンダー」の大ヒットで、一躍全国区となった同社。生産拠点の豊橋夢工場(愛知県豊橋市)で高橋通昭取締役(写真右)と、同社の商品輸送を長年に渡り担っているマイシン(同)の辻直樹社長(同左)に、連携した取り組みについて聞いた。
     同社は、昭和30年2月に東京都世田谷区で創業。同37年4月に同小平市に本社工場を移転した。大阪営業所、札幌工場などを開設し、平成25年8月に豊橋工場と豊橋夢工場を統合した。
     現在の主力商品で、会社を躍進させるきっかけとなった「ブラックサンダー」は、1994年に発売。ポケットチョコレートという既存のチョコレートとは一線を画す新しい市場を生み出した。また、これまで女性中心だったチョコレート文化を男性にも拡大し、誰にでも親しまれるお菓子として、不動の地位を確立している。


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     同社の事業戦略として3部門を設置。まずはメーンとなる流通菓子部門。昭和30年に創業者の河合志亮氏が改良を重ねて製品化したウエハースが、袋の密閉技術が乏しかった当時でも食感を維持していると好評を得た。昭和40年代にはヨーロッパの機械を導入し、チョコレート製造を開始する。同時期にはOEMの製品開発にも着手。昭和54年、焼き菓子に特化した豊橋工場を竣工する。「ブラックサンダー」へとつながるチョコレート小物菓子分野を確立した。平成22年、更なる安定供給を図るため豊橋夢工場を竣工。菓子メーカーとしての地盤を固め、発展を目指す原動力となる部門である。
     続いて、テーマパーク部門では、平成3年に新設された札幌工場でみやげ品やテーマパーク関連品を製造する。北海道部門は、北海道銘菓「石蔵」ブランドのバームクーヘンやクッキー、「白いブラックサンダー」の製造を行っている。
     同社は、運送事業者であるマイシンと強固な関係性を築き、さまざまな取り組みを行っている。高橋取締役は「マイシンのトラックにブラックサンダーのラッピングをすることで、当社とマイシンとの関係性をアピールできる。客観的に見た時、それがイメージとなり、人材不足の解消につながれば」と話す。辻社長も「ホームページにもラッピングトラックを載せている。有楽製菓との結び付きがあることで、知名度や信頼性が上がる」と効果を示す。
     荷待ち時間や工場内での安全面でも、運送事業者をマイシンにほぼ一本化することで問題を解消している。また、BCPの観点からも、緊急時の対応を早急に進めている。現状は口頭での段階に留まっているが、津波災害の緊急時には有楽製菓の敷地にマイシンのトラックを避難させることや、仮の事務所などの設置も約束している。今後は、具体的な有事の際をシミュレーションして、更に具体化するとしている。
     マイシンが注力する「あいさつ」を有楽製菓でも採り入れ、社員教育のツールとして活用している。荷主と運送事業者が業務の枠を超え、社員教育までに関係性を広げている好例と言える。
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    ◎関連リンク→ 株式会社マイシン

     
     
     
     

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