国交省は７月３１日、業務プロセスを定量的に測定することで問題改善や合理的で公平な評価体制の構築が期待されるＫＰＩ（重要業績評価指標）を、物流事業者が導入しやすくするための手引きを公表した。
　概要版と詳細版の２種類があり、詳細版では導入時の参考となるよう、どのステージでどのような指標が必要なのか、すでにＫＰＩを導入している会社の課題改善の取り組みなど、各章ごとに事例集を盛り込んだ。
　同省は、指標を業務改善につなげるとともに、これらを提示することで荷主の理解を得やすく、荷主とパートナーとして連携していく素地を形成する効果があるとして期待を寄せる。

　今後、国交省ホームページへの掲載、地方運輸局などを通じた周知のほか、ＪＩＬＳ主催の講座・講演会、物流連およびその傘下の物流事業者団体で具体的な取り組みを推進するためのチェックシートの検討や積極的な活用を通じた周知活動の推進も望まれる。
　今年１２月に開催予定のグリーン物流パートナーシップ会議でも、物流ＫＰＩを活用した事例を応募対象に含むこととし、これを通じて普及を図りたいとしている。
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