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    荷主との協働へ 協力会社が組合設立

    2015年11月18日

     
     
     

     荷主との協働を目指し、協力会社が組織化を図っている。その結果、それまでの任意の輸送協力会を発展的に解消し、事業組合設立へとこぎつけた。荷主窓口の一本化が図れるうえ、より太いパイプでの関係が構築できるとともに、共同購入による経費削減も期待できる。さらに今後、健康管理に気を配るなどドライバーの待遇改善に取り組み、ドライバー不足の解消を目指していく。
     日建リース工業(関山正勝社長、東京都千代田区)の主力工場である武蔵工場(埼玉県飯能市)にはこれまで、KCC運送協力会として、取引する運送会社を束ねる会があった。しかし、協力会とはいえ任意の集まりでしかなかったため、協力して事業を行うこともできなかった。そうしたことから、昨年から組織化の必要性が指摘されるようになり、日建リースの担当者も加わって話し合いが持たれてきた。その結果、有限責任事業組合(LLP)という形でスタートする運びとなった。
     組合は「キャピタルオブロジスティクス」として、8月18日に正式にスタート。同22日に武蔵工場で発足式が開かれた。同組合には、武蔵工場に出入りする26社が参画。初代理事長には小宮俊光氏(あかとき物流社長、埼玉県深谷市=写真)が、副理事長には戸部床次氏(戸部興産社長、同朝霞市)、山本浩行氏(山本通商社長、同加須市)、戸張徳幸氏(戸張通商専務、神奈川県厚木市)がそれぞれ就任した。


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     小宮理事長は就任あいさつで、「組合設立はスタートライン。若年労働者が夢を持って足を踏み入れる会社にしなければならない。組合が夢の実現に向けて動き出したので、みなさまの力を結集して頑張っていきたい」と、組合員への協力を求めた。
     活動の第一弾として、まずドライバーの健康管理に取り組んでいく。活動量計(脈拍計測機能付き)連動乗務員管理システムを導入し、ドライバーの健康状態をリアルタイムに把握する。ドライバーの脈拍を常時管理できる機能を備えた運行管理システムで、腕に装着した脈拍計測器のデータをスマートフォンで管理する仕組み。ドライバーは一人で作業することが多く、突然の脳疾患や心臓疾患で亡くなるケースが指摘されている。同社の現場でも、そうした事案が発生していたという。そのため、日建リース工業も緊急時連絡の徹底を求めており、昨夏から対策を検討してきた。
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     小宮理事長は、「健康をしっかりと管理し、待遇改善を図ることでドライバーの魅力を打ち出す。ドライバー不足解消の第一歩」と話している。
     今後、同組合では荷主である日建リース工業との協働を軸に、パートナーシップの構築を目指すとともに、車両の共同購入など組合員のコスト削減にも力を入れていく。
    ◎関連リンク→ 日建リース工業株式会社

     
     
     
     

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