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    北海道ぎょれん 輸送力確保にトラック業界と協調

    2015年11月25日

     
     
     

     北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)は、道内の漁協が出資して昭和24年に設立。販売・購買・指導事業を中心として、道産水産物の安定供給の中心的な役割を担い、現在の総取扱高は3300億円を超える。
     近年のトラック運送業界での行政処分基準の強化やドライバー不足などの影響で、道内での長距離輸送が難しくなっている中、北海道では昨年、水揚げした商品の輸送力が不足する状況が発生した。この結果、「トラックが確保できず、道内の別の地域や東北地方に水揚げが流れた」という漁協や、「トラックが足りないので、これまで考えられなかった水産物と農産品の混載を検討する」といった漁協が出始めている。今後、道内の水産物輸送の難しさは、構造的な問題として水産関係者を悩ますことになりそうだ。
     北海道ぎょれんの工藤しのぶ営業企画部長代理は「水産物は水揚げしてから、あっというまに鮮度落ちしてしまい、運べなければ商品にならない。昨年は輸送手段がないために、せっかく水揚げしたイカを冷凍したことがあった。生鮮で流通できれば高い値段をつけることができたが、輸送力が十分ではないために、商品価値を落としてしまった」と述べ、このような状況が続くようであれば、「水産業界もどんどん苦しくなり、運ぶ荷物も少なくなり、両方にとっていいことではなくなる」と懸念を示す。


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     道内での長距離輸送を難しくする要因の一つとして、「片側1車線が長い高速道路」を指摘。「道内の交通量を考えると、現状の高速道路の通行料金は高いと捉えている。貨物車に限定した高速道路の無料化や料金の軽減などを図ってもらえれば、(港から市場までの)長距離輸送がしやすくなる。また、トラック運転者の待遇改善にもつながる」と語る。
     「トラック業界からは、『北海道の水産物ブランドを守る』という、ありがたい言葉を様々な会合を通じて言ってもらっている。我々とトラック業界は一枚岩で、水産物の供給にとって、どちらが欠けても北海道ブランドを守ってはいけない。そのため、荷主としてもトラック業界に協力をしていきたい。行政にも、このような問題の解決に向けて、協力してもらう問題の比重は大きい」と話している。
    ◎関連リンク→ 北海道漁業協同組合連合会

     
     
     
     

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