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    カツデン 「完璧な状態で届けたい」

    2016年1月19日

     
     
     

     都内で家電製品とその付属品などの卸業を営むカツデン(坂田雅敏社長、東京都江戸川区)。昭和33年にテレビアンテナの製造販売メーカーとして創業し、現在は各地のメーカーから家電、電化製品などを仕入れ、販売店やネット販売専門の物流センターへと納品している。
     「いわゆる、〝街の電気屋さん〟に育てられてきた」という同社だが、家電量販店の進出で、取引先も様変わりしていった。大規模な量販店が売り上げに占める割合が増していったというが、その後の競争激化で家電量販店の統廃合が進むと、同社の取引先も他社との合併を繰り返したり、廃業したり、その波に飲み込まれていった。
     この間に同社は、「大口のお客様を失い痛手を受けたこともあった」経験から、5年程前からは再び小規模店舗とのつながりを強化しているという。現在は量販店との取引とともに、関東圏や静岡、新潟などの「街の電気屋さん」約700店舗との取引、そしてネット販売専門業者との取引が日々の業務となっている。


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     江戸川区に位置する本社は物流センターを兼ね、1階は入出庫スペース、これに2階と3階を合わせた約600坪を保管スペースとしている。冷蔵庫や洗濯機など1年を通して扱う商品もあれば、季節物で3か月ほどのサイクルで入れ替わるものもある。さらに、キッチン用品や製品専用の消耗品の替えなどの小さな商品も多数在庫し、1日あたりの入出庫はアイテム数にして1000ほどにも上る。これに加え、物流センターを経由せず、メーカーから直送される商品もあるという。
     物流センターでの業務で特に気を遣うのが「検品」だという。坂田社長は、「消費者意識が高まっていることを背景に、販売店でも外装を含めて商品と捉え、傷がない状態で消費者にお届けするという姿勢が徹底されている」とし、こうしたニーズに合わせて商品を提供するために、荷受け時には「外装も確認した上で、破損があった場合には、その場で持ち戻りをお願いしている」という。
     現場担当者は、「外装の傷なども、お客様の基準があるため自分らの判断で『いいよ』とは言えないところがある」とし、販売店から明確な基準を示されているものに関しては、これを構内に掲示し、運送会社のドライバーとも共通理解を持てるように配慮しているという。「同じドライバーさんが来ることも多く、説明すると次からは『これはダメですよね…?』などと自分から申し出てくれる人もいる」と言い、物流会社との間で相互理解を進めながら品質向上を図っている。
     また、物流面での品質向上の取り組みとして、メーカーの生産拠点などの立地によって納品先までの経路が長くなるものについては、「メーカーの協力を得て工場から直送する」という対応をとるケースもある。「余計な中継をなくし、商品事故をできるだけ少なくしたいと考えている」と同社長。
     それでも、「外装破損」として顧客から返品されてしまうものもある。これに対応するためメーカーとも協力し、「一部の商品は外箱をストックしたり、送ってもらうなどの対応で、再梱包しているものもある」という。特別な梱包が必要な商品では、メーカーの担当者が定期的に再梱包のために訪れているという。
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     「直送なども含め、お客様に完璧な状態で商品をお届けするために工夫をしているが、さらに皆で努力をしていかねば」と同社長。そのため、物流事業者に対しても、「お客様との信頼関係を維持して事業を続けるという当社の目的を理解し、ともに協力してくれるところを常に求めている」と言い、「コスト面は大切な要素」としたうえで、「日頃の対応やトラブルへの対処なども鑑みて、しっかりした会社にお願いしたい」と明かす。
     「過敏と捉える向きもあるが、外箱まで大切にしようという日本人の美意識を大切にし、メーカーや運送事業者とも協力して、よりよいモノの流れを構築していきたい」。販売店やメーカー、さらには物流事業者の立場も考慮しつつ、「人」を中心に据え、よりよい商品とサービスの提供を目指している。
    ◎関連リンク→ カツデン株式会社

     
     
     
     
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