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    車両後退時 バックブザー警報消音の危険性

    2015年12月15日

     
     
     

     10月3日、視覚障がい者と盲導犬がバックしてきた2トントラックにはねられ、胸などを強く打って亡くなるという事件が発生した。日本盲人会連合の声明によると、「バックする際に音で周囲に注意を促す装置がつけられていたにもかかわらず、運転者が音が出ないようにスイッチを切っていたことが原因と考えられている」という。しかし、トラックでは近隣住民に配慮して「音を消す」行為も珍しくない。「すべての音を騒音ととらえる意識を変えて欲しい」という意見もある。今回は「バックブザー」について調べてみた。
     トラックのバックブザー(警報音)は簡単に消すことができるのだろうか。
     
     いすゞでは「標準のトラックではブザーを消すことができない。しかし、オプションでオン・オフの設定をすることはできる。夜間の住宅地域や工事現場など苦情を受ける場合を想定しているようだ。これは車両購入時に設定できる」という。


     日野自動車では「車種によってライトと連動して消えるものがある。夜間を想定し、トラックターミナル周辺の騒音を意識してのもの。オプションにしている。(個人で音を消せるかどうかは)配線の問題なので可能ではないか」としている。
     三菱ふそうトラック・バスでは「バックブザーは全車に標準装備されている。基本的に消すスイッチはない。夜間に音が消える装置がついている車種もある。(個人で音が消せるかどうかは)わからないが、周囲の安全をドライバーが確認するのが大前提」としている。
     バックブザーはメーカーが自主的に導入しており、法的な根拠はないという。
     国交省(技術政策課)では、「法的な根拠はない。痛ましい事故があったことは認識している。義務化については総合的な観点から考えたい」とし、また、「義務化ということは、視覚障がい者の方にとって気付きやすくなるということだが、聴覚障がい者の方に対してはどうするのか。交通弱者に対して、どのようなものが有効的かを考えていきたい」としている。
     大阪府視覚障害者福祉協会では「バックブザーを消すということだけではなく、電気自動車やハイブリッドカーなど低速で音が出ない車両について『怖い』という声が出ている」という。「あえて音を出す装置を付けて欲しい。以前から要請しているが義務化されていない。国民の中には『クルマは静かな方がいい』『音が騒音』という意識があるようだ。国民全体の意識を変えていただきたい」と話している。
    ■国交省 全ト協に周知要請へ、後退時の安全確保
     徳島市で視覚障がい者と盲導犬が後退警報スイッチをオフにしたまま後退したトラックに引かれて死亡する事件が発生したことを受け国交省は10月15日、全ト協に対し、会員事業者の「後退時の安全確保」徹底の周知を要請した。
     運転者への確認事項として、進路変更、展開、後退の際にバックミラーなどで周囲の安全を十分に確かめること、後退時に発音することで歩行者などに注意喚起を行う装置を備える車両では、「やむを得ない場合を除き、装置を停止しない」ことを求めた。また、運送事業者に対しては、運転者に車両の構造上の特性を理解させるとともに、危険予知・回避に必要な技能を習得させるなど適正な指導・監督を実施するよう要請した。

     
     
     
     
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