大阪・関西万博が閉幕した。「会期中は荷動きも悪く、特に建設関係は極端に荷物が少なかった」という意見も多い。

しかし、万博が閉幕した１０月半ばから、建設資材や鋼材の荷動きが一気に活発化。建設資材や重機などを輸送する大阪府和泉市の運送会社は「万博で多くの警備員が動員されていたため、建設現場が人手不足に陥り、工事に取り掛かれなかった」と指摘したうえで、「万博が閉幕した途端、建設会社などにも人が集まりやすくなったのだろう」と工事再開の要因を推測する。

大手建設資材メーカーの材料を輸送する運送会社も「荷物が増えて、車両が足りない状態」とうれしい悲鳴をあげている。「今までは午前中に配送が終わるとそれ以降の荷物もなく、早い時間に業務を終えていたが、今は１日２〜３回の配送がある」。

急激に忙しくなった理由については、前出の運送会社と同じ「警備員」の問題を要因としてあげたうえで、「会期終了後は大規模工事が次々と開始され、今まで閑散としていたのが嘘のように動き出した」とし、「今までマイナスだった部分が取り戻せればいいのだが」と期待を寄せる。