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物流ニュース
配車アプリ導入で効率化 ベストプラクティス企業に3社、荷主と連携し労働時間削減
2025年12月19日New!!
神奈川県内で長時間労働削減に取り組むベストプラクティス企業として、敷島製パンパスコ湘南工場(荷主)、パスコ・ロジスティクス(元請け運送会社、神保昌明社長、海老名市)、つしま運輸(運送協力会社、村岡至社長、鎌倉市)の3社が選ばれた。11月4日に児屋野文男神奈川労働局長と柳瀬光輝神奈川運輸支局長が同工場を訪問し、取り組みを視察した。
物流課題の解決の鍵となったのは配送コースを最適化する配車アプリの導入だ。従来は経験のある人間が配送コースを作成しており、属人化が課題となっていた。配車の属人化を避けるため、オプティマインド(松下健社長、名古屋市中区)が開発する配車支援システム「Loogia(ルージア)」を導入した。データを入力するだけでコース作成が可能となり、ルートの修正もデータを入れるだけですぐに対応できるなどメリットが多い。AIの計算結果と実際の運行の誤差が少ないことも実用的だった。
現在、湘南工場以外の関東の拠点でLoogiaを活用しており、削減した運行時間の合計は1日あたり73時間、走行距離は2547kmにのぼる。敷島製パンでは、そのほかにも、ドライバーの付帯作業を削減するバックヤード納品の推進や共同配送、中継輸送に取り組んでいる。
パスコ・ロジスティクスの神保社長は、「2024年問題が誰のため、何を目的とする法律なのかということをよく考えている」とし、「ドライバーの身になって、改善していくことが一番大切」と強調した。

また、つしま運輸の村岡社長は、実運送事業者としての考えを伝えた。ドライバーの世代により、労働時間や休みに対する考え方が大きく異なっていると指摘。長時間労働の是正や働き方改革の推進が重要であるとしたうえで、働き方について、選択肢があっても良いのではないかとの考えを示した。
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