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    タクシー業界、新卒採用の決め手は「就業形態の多様化」

    2016年4月20日

     
     
     

     トラック運送業界が抱えるドライバー不足の問題は深刻だ。平成24年の統計によると、営業用トラック台数が136万台と言われるなか、機械運転従事者も含めた道路貨物運送業の就業者は男女合わせて182万人。この数には55歳以上の46万人が含まれている。若年層の確保を視野に入れ、国交省と業界は免許制度の変更を実現し、全ト協は「人材確保セミナーの動画」も配信中だ。厚労省も「若者雇用促進法」の施行などに動いてはいるものの、目に見えた成果が上がっているとは言い難い。トラック運送業界と同様に人材確保に奔走するタクシー業界で、新卒者の採用で劇的な成果を出している会社がある。業界違いとはいえ、そこに何かのヒントがあるのではないか。それを探ってみた。
     タクシー・ハイヤーの最大手、国際自動車(km、菅原信一社長)で人材採用研修を担当する川田政執行役員は、「都内にはタクシー会社が大小合わせて359社あり、そのうちの4社が業界大手と言われている。さらに、売り上げや台数規模で大きく差をつけている2社のうちの1社がkmタクシー」と説明する。


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     「タクシードライバーには2種免許が必要で、この免許の取得には21歳以上・3年以上の運転経験が条件になっているため、新卒は大卒以上になる。タクシードライバーになるために大学に行くという状況は考え難く、正直なところ、新卒者の雇用は頭になかった」という。しかし、「ある年、一人の新卒者が入社した。その社員は仕事にやりがいを感じ、その思いを社会に発信した。すると、それを見て4人の新卒者が入ってきた。また翌年には10人が、と年々増えた。そこでようやく、中途採用の延長という形で採用体制の見直しをしたところ、手応えがあった」。
     kmグループではホームページで「ありのまま採用」として採用特設サイトを開設した。多くの企業の就業形態である「週5日・9時―5時出勤」とは異なる出勤・就業時間パターンを、時間を自由に使えるとして「夢を叶えたいタイプ」とPR。また、若年層が仕事に求める「社会貢献や誰かの役に立ちたい」などのやりがい意識を「ホスピタリティタイプ」や「志タイプ」、管理されることに違和感を持つ人には、やらされる仕事ではなくマイペースで仕事をやりたい「マイペースタイプ」など7タイプに分け、それぞれ〝天職〟と位置付けて紹介している。
     さらに川田氏は、「採用後の教育プログラムも大事。先輩が不安なく各現場で活躍している姿やコメントは重要で、憧れにもなる。離職率も低い」と話す。
     来年は「新卒採用150人が目標」と話す川田氏。トラック運送業界もマイナス思考から脱した視点でのPRを考えてみてはいかがだろうか。
    ◎関連リンク→ 国際自動車株式会社

     
     
     
     
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