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    「嫁ブロック」で退職 人材採用が進まない要因に

    2016年8月31日

     
     
     

     「入社後、大型車の横乗り指導をして4日目で会社に来なくなった新人ドライバーがいた。事務所の玄関にあるホワイトボードに銀行口座が書かれた紙が貼ってあり、『この間の給料をこの口座に振り込んでほしい』とあった」と苦笑する札幌市手稲区の運送事業者。
     このドライバーの連絡先に「現金で直接渡すので、会社に来てくれ」と伝えると、申し訳なさや恥ずかしさが入り混じったのか、泣きながら会社に来たというが、辞めたい理由を聞くと「嫁に仕事の時間が不規則だと言われた。自分はこの仕事をやりたいけど、ダメだと言われたので退職させてほしい」と説明してきた。
     3Kのイメージや拘束時間の長さ、賃金の低さなど様々な要因により、トラックドライバーが「人が集まりにくい」仕事となって久しいが、最近では「妻が夫の就職・転職先に反対する」という「嫁ブロック」によって人材採用が進まない状況も目立つようになっている。
     同区にある運送会社の営業所長も最近、同様の経験をした。「仕事を覚えてきたので続けたいが、嫁が運送業を嫌うから」との理由で、入社して間もないドライバーが退社した。同所長が「一度、奥さんに会わせてほしい。話をさせてほしい」と言ったものの、実現はせず、その後、このドライバーはカーディーラーの営業マンに転職してしまった。


     求人サイトのエン・ジャパンが3月に実施したアンケートによると、「35歳以上の男性の4人に1人が嫁ブロックを受けたことがある」と回答し、このうち、「内定を辞退した人」が4割以上、「辞退して良かった」と考えている人が6割以上にのぼっている。現在では、「嫁の反対」を抑えることもトラックドライバー採用・定着の大きな鍵となっているようだ。
     同アンケートによると、嫁ブロックの理由として「年収が下がる」「有給休暇の取得率が低い」「転職先の企業や業界に良い噂を聞かない」「年間休日が少ない」「福利厚生が良くない」などが上位にあがっており、運送会社にとって厳しい結果となっている。
     このような中、「妻の満足度」を高めるために工夫している事業者もいる。「トラックドライバーは家族の支えがなければ続かない」と話す小樽市の運送事業者は、「デジタコの表彰を毎月行っており、優秀なドライバーには、奥さんに向けて自分で選んだおいしい米を送っている。年1回の大きな表彰式では、優秀者に有給休暇とともに、家族で行ける旅行券をプレゼントしている。旅行券はドライバーに渡すと換金する恐れもあるので、奥さんに直接送付している。全て奥さんに喜んでもらおうと考えて行っている」と取り組みを説明。ドライバーの家族にも好評だという。

     
     
     
     
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