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物流ニュース
八千代堂 意識高める教育を徹底、丁寧な梱包と検品
2016年9月27日
明治44年に創業し100年以上続くお菓子の製造会社で、製品の企画から販売を手掛ける八千代堂(堀江聡社長、大阪市生野区)。現在は、マシュマロ1本で勝負しており、他にはない品質と技術を保有してオリジナリティーの高い商品を提供し、菓子問屋を通して百貨店や小売業者への販売や、インターネット通販での自社ブランドの販売を行っている。
同社は、せんべいの製造販売から創業し、お盆にしか需要がない菓子だけではなく、ほかに何かないかと考え、約50年前にマシュマロづくりをはじめた。同商品は、世間的に食べるよりも名前が先行していると考えている堀江社長は、シンプルな品からキャラクターのある品を製造できる技術を磨き、商品需要の向上を狙っている。
製造では、機械と特殊な技術を合わせ、高級感と独特の食感を実現し、他社にはないハイクオリティーな品質で人気を集めている。現在のマシュマロ1本での製造販売を同社長は、ベテランの人材がいたおかげと感じており、高品質と技術を保てていると考えている。堀江社長は「大手企業のように大量生産はできないが、一つひとつに手間をかけて作ることで顧客の信頼を勝ち取っている」と話す。
また、食品は衛生面での管理が非常に厳しく、同社の製造している商品は基本的に白いため、少しの異物混入でも目立つ。人の目で直接検品を行っているが、一つのミスで信頼を失ってしまうため、日頃から異物などが混入しないように細心の注意を払い、仕事に取り組んでいるという。梱包や検品作業などすべてを自社で行っているが、一つひとつ丁寧に従業員に取り組んでもらうため、仕事への意識を高める教育やコミュニケーションを徹底している。
配送業者には荷扱いに細心の注意を払って運んでほしいと考えている。特にクリスマスなどの特別なイベントシーズンは、個人宅への配送もあるため、荷扱いを丁寧にしてくれる事業者を求めている同社。「商品自体が柔らかいため、荷扱いで変形しないように、大切に運んでくれる業者を求めている。そのためにも配送している事業者と一緒になって様々なことに取り組んでいきたい」と話す。
ネット通販をはじめた現在は、ユーザーの生の声が直接聞けるようになり、新商品開発などにつなげている。
今後の展望として「個人的に自分自身が楽しく仕事をしても仕方がないと考えている。従業員の強みを発揮でき、生き生きと働ける職場にしたい。仕事にかかわる人の家庭を幸せにしたい」と話した。
◎関連リンク→ 株式会社八千代堂この記事へのコメント
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