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物流ニュース
マルヤス 運送会社と二人三脚、運賃より品質重視
2016年12月5日
青果物の総合卸業を展開するマルヤス(宇田川康男社長、東京都新宿区)は、自社車両と委託を合わせて日々50台あまりの便を運行。営業企画担当の大浦善朗氏によると、「運送会社と二人三脚」の姿勢を重視しており、協力事業者には「運賃の安さより品質を求めている」という。同氏は、「何より、届け先の顧客に安心して欲しいというのが一番。『あのドライバーに頼んだから大丈夫』と自信を持って言いたい」と話す。
実際、同社の仕事を長年請け負っているドライバーには、「とても気が利く方も多数いる」という。「届け先で話した内容を、即座に報告してくれる。そうしてくれることで、『さっきの話ですけど』と、こちらからお客にすぐに電話を掛けられる」。そういったベテランドライバーは各方面からの信頼も厚く、「より重要な得意先を任せている」という。
「協力会社のミスで取引先を失ったこともある」と同氏。「何か問題が発生した際に黙って業務を終えるのではなく、自ら考えて最善策で対応してもらえれば助かる。どう対応していいか分からなければ、その場でこちらに電話してくれれば済む。そういった機転や心配りを求める気持ちの方が大きい」という。しかし、「実際には『そんな指示は聞いていないし、そこまでの運賃ももらっていない』とはっきり言うドライバーも中にはいる」と嘆く。
同社の「顔」役を務めることになる配送ドライバーへの期待は大きい。「顧客との普段のやり取りの中で、当社をサポートしてくれればありがたい。日々、配送先と良好な関係を積み重ねていけば、何かミスがあっても、大ごとにはならないはず」。重要なのは、「顧客とのコミュニケーションが取れているかどうか」という。
同社の設立は昭和8年。「野菜ひとすじ」で、東京を中心に1都4県で事業を展開している。以前は飲食店が取引先の大部分を占めていたが、「最近は病院や老人ホームへの配送も増えた」とし、今後も医療・福祉関係での業容拡大に注力していく構えだ。
これに伴い同社では現在、協力事業者を募集している。配送先は、都内を中心に埼玉、千葉、神奈川方面で、主に飲食店や病院、介護施設など。原則、自社便で走る運送会社との取引を希望している。
◎関連リンク→ 株式会社マルヤスこの記事へのコメント
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