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物流ニュース
ドリームホールディングス 内職市場加盟で新たな物流創出
2017年6月2日
総合物流企業として躍進するドリームホールディングス(渡邉孝雄社長、松阪市)は、得意とする物流・輸送分野に特化した子会社4社を構築し、各子会社の横断的活用も視野に入れ、ホールディングス形式を採用している。同社が新たな事業として加盟したのが内職市場(作野薫社長、愛知県春日井市)。3月1日に四日市営業所構内にオープンし、事業責任者として携わる渡邉社長に話を聞いた。
同社がホールディングス化を進める中で、運送に関連した新規事業を模索。取引先との縁で内職市場を知り、同社の理念と内職市場の事業展開が合致していたことで昨年9月から、フランチャイズ加盟へ向けた動きを開始。約半年という短期間でオープンした。
渡邉社長は「運送会社と内職は密接に関係している。運送会社がモノを運ぶというだけではなく、梱包や出荷業務という内職(付帯業務)を取り込むことで、付加価値を加えた配送を可能にできる。新たな物流を創出することが大事」と内職市場への加入メリットを強調する。短期間での加入だったが、実父で現会長の渡邉家辰氏が築いてきた、新しいものへチャレンジする同社の風土や、内職の手法を学べる技術習得やスキルアップなどを後押しする背景があったのも、不安を感じなかった要因だとしている。
不安要素を払拭させる一つとして、内職市場の研修が充実している点を挙げる。「私も含めて、内職に携わる社員が研修に参加したが、密度の濃いノウハウを基礎から習った。内職以外でも十分に活用できることばかりで、社員のスキルアップという側面からも非常に役立つシステム」と感想を話す渡邉社長。新たに入ってくるアルバイトやパートに対しても、教育体制が確立されているのはスムーズな運営につながっている。
運送業界に限らず難題になってくる人材確保。雇用の創出に向けても、内職を活用した取り組みで解消していきたいとの考えだ。渡邉社長は「今後、製造業なども長時間労働の問題が出てくると思う。オートメーション化が進んでも、内職のような手作業は残り、需要は高まっていく。内職の人員を増やすことで地域の雇用も確保できる」とし、ドライバーの確保という点でも「内職に携わることで運送業を知ってもらえたり、その家族に興味を持ってもらえたりと波及するのではないか。高齢者にも、宅配のような形で活躍できる場を提供したい」と、内職を通じて人材確保や地域雇用への効果も期待している。
現在、四日市営業所構内の作業環境改善にも着手しており、作業者が安心して働けるように、子どもらの遊戯スペースも設置。将来的には地域のコミュニティーにしたい思いもある。政府が掲げる働き方改革の柱である「一億総活躍社会」の実現に、内職事業が果たす役割は大きい。
渡邉社長は「内職市場に加盟したことで、運送業との相乗効果を期待したい。そして、地域の雇用への貢献にも努め、企業としての役割を果たしていきたい」と力を込める。
◎関連リンク→ ドリームホールディングス株式会社この記事へのコメント
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