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物流ニュース
北海道フーズ輸送 低温食品のモーダルシフト推進
2017年6月30日
【北海道】北海道フーズ輸送(渡邊英俊社長、札幌市西区)は、主要荷主にあたる流通大手や食品メーカー大手の北海道―本州間の幹線輸送の一部を、トラックからJRコンテナ輸送に切り替えている。
同社は2014年6月に稚内通運を子会社化しており、「グループ内に通運の会社を持ったことが大いに貢献している」と近江大輔経営企画部兼3PL事業部長は説明する。ドライバーの人材不足や労働時間の問題、環境対策などに荷主企業が関心を持つようになり、鉄道コンテナへのモーダルシフトの社会的な機運が高まったことも追い風となっている。
昨年度は、冷蔵・冷凍の商品を同時に扱える新型の31フィートコンテナを開発。遠隔監視制御システムを搭載し、位置や庫内温度をリアルタイムで把握でき、設定温度などの制御も可能なもので、6台導入した。
温度管理が重要な生鮮・冷凍食品の輸送にとって、JRコンテナによる輸送は課題も多かったが、近江部長は「長距離のトラック輸送を他のモードに切り替えるニーズが今後、高まっていくのは明らか。冷蔵・冷凍食品にとってかなりハイリスクな取り組みだったが、実行できることを示したことで、グループとして自信につながった」と話す。
既存荷主の業務で北海道―本州間の低温コンテナ輸送をはじめたが、その帰り便を活用して冷食メーカーとの大口の新規取引も受注している。「ほかにも食品メーカーや食品卸大手などから相談を受けている状況」という。
近江部長は「主力だった道内での店舗配送に加え、道外輸送、鉄道コンテナ輸送もできるという点をグループの強みとして打ち出していきたい。新しい31フィートコンテナによる北海道―本州間の輸送ルートを、低温食品輸送のインフラとなるよう積極的に営業展開したい」と述べている。
◎関連リンク→ 北海道フーズ輸送株式会社この記事へのコメント
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