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物流ニュース
阪神高速道路 「新料金は公平で合理的」
2017年4月30日
阪神高速道路は4月25日に社長記者会見を開き、幸和範社長が新高速道路料金など平成29年度の阪神高速グループの主な取り組みを発表。
6月3日から実施される新料金体系は、車種区分が2車種(普通車、大型車)から、NEXCO西日本と同じ5車種区分(軽・二輪、普通車、中型車、大型車、特大車)へ変更。料金は、「6kmごとに約100円増」だったものが「距離に応じて10円単位で加算」となり、ETC普通車の場合、下限料金は300円、上限料金は1300円となる(従来は下限510円、上限930円)。幸社長は、「公平で合理的な料金体系であり、上がる方もいれば下がる方もいる」と述べ、理解を求めた。
ミッシングリンク(途中で途切れている未整備区間)解消のための新規ネットワーク事業への取り組みでは、淀川左岸線延伸部(8.7km、事業費4000億円)と大阪湾岸道路西伸部(14.5km、同5000億円)について説明。幸社長は、「ネットワークの整備は首都圏などと比べて2周も3周も遅れてきた。新規ネットワーク事業は長年の我々の夢であり、持っている実力を総動員して、産官学が連携して、価値ある道路を作っていきたい」と意気込みを述べ、「渋滞緩和の一番のポイントはネットワークの整備であり、路線の選択ができずに渋滞が発生している部分もある。新規ネットワーク事業で大きな環状ができると、都心部に用事のない交通を外周に転換し、特に中心部の渋滞は相当緩和されると思っている。現時点で具体的な計画は申し上げられないが、できるだけ早く完成させる思いで進めていきたい」と語った。
その他、事故・災害対策として、東大阪線などのロッキング橋脚(鉛直荷重を支持するが水平方向の抵抗力は受け持たない橋脚)7か所について、柱と柱をつないで抵抗力を高めるなどの耐震補強に着手する。逆走対策では、全出口に「注意喚起板」「矢印路面表示」「高輝度矢印板」を、全合流部に「ラバーポール」「大型矢印路面表示」「高輝度矢印板」を29年度末までに設置する。幸社長は、「これらの取り組みで安心、安全、快適を感じて頂き、暮らしや経済発展に今まで以上に貢献する」と語った。
◎関連リンク→ 阪神高速道路株式会社この記事へのコメント
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