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    積載効率を高める ペットボトル、共同ダンボール、自動車部品

    2017年8月1日

     
     
     

     どれだけの荷物をトラックに積み込むことができるだろうか。荷主にすれば、効率的に荷物を積み込むことができれば、それだけコストを抑えることになる。運送事業者にとっても人手不足で四苦八苦している現在、少しでも効率的な輸送を展開したい。今回、荷主自らが商品の形を変えて積載効率を高めた事例と、業界全体で段ボールの形を統一しようと取り組んでいる事例を紹介したい。 
     パレット当たりの積載効率を1.5倍にさせたというのは、キリンビバレッジ(東京都中野区)。同社では、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として炭酸大型容器(1.5L)の仕様変更を実施した。1パレット当たりの積載箱数が40箱から60箱となり、積載効率が1.5倍に向上した。


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     ペットボトルの高さは現状のままだが、胴径を直径92.5mmから同89.5mmに変更。同仕様変更によって、トラック台数を約2割削減することができるという。
     また、業界を挙げて使用する段ボールの統一に向けて動き出しているのがアパレル業界。日本アパレル・ファッション産業協会(同中央区)では、共同段ボールの開発をスタートさせた。「輸配送業界が抱えるドライバー不足などの解決に向け、運送業界とともに円滑な輸配送の研究・検討を行い、効率的な車両稼働、つまり積載効率化を上げるため、アパレル企業各社が店舗納品の際に使用する重衣料、シャツ、ニット、カットソーの段ボール箱のサイズ標準化を進めてきた。今後はインナー、ソックス、雑貨でも同様のサイズの標準化を進めていく」としている。
     同協会では「昨年から具体的な話が出てきたところ。進めてはいるが、まだ検討中の段階」と説明。今後のスケジュールにつては、「今月中に決まる予定」としている。
     また、新車の設計開発段階から輸送効率を考慮した部品設計に取り組んでいるのが日産自動車(横浜市)。クルマ1台当たりの部品調達荷量を削減させるため、「物流サイマル活動」として、自動車部品の荷姿にも工夫しているという。
     コンテナ輸送については、従来品より寸法が大きい40フィートハイキューブコンテナを採用。シミュレーションソフトを使ってコンテナ内のムダなスペースを削減する「テンコモリ活動」などを行っている。同活動により、サービス部品の輸送では2010年に89.6%だったコンテナ充填率が、2015年以降は94.2%超に向上している。
     積載効率は輸送中だけではなく、倉庫内でも大きな意味を持っている。MonotaRO(兵庫県尼崎市)が2月に竣工させた「笠間ディストリビューションセンター」では、業界最大規模の50万点以上の在庫保有を実現するために150台の自立搬送型ロボットを導入している。同社では「ロボットの導入は今回が初めて。ピッキングの効率化を図るために導入を決めた。それ以前のセンターでは人がやっていた。(ロボットの導入は)今後も積極的に進めていきたい」としている。
     現在、さまざまな業界で物流の効率化が進められている。それだけ各業界で「物流危機」が認識されているということだが、運送事業者自身も「まだ効率化できるところはないか」と問い直してみてはどうだろうか。ギリギリまで効率化したつもりが、思わぬところに効率化し忘れていることもあるかもしれない。

     
     
     
     
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