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物流ニュース
丸善海陸運輸 古賀大輔社長「バランス取れた、体力ある会社へ」
2017年8月9日
丸善海陸運輸(福岡県久留米市)の古賀大輔社長は、五つ上の兄の影響で小学生からゴルフを始めると、すぐに夢中になった。中学時代は練習場で毎日500球のボールを打っていたといい、その頃には、すでにプロゴルファーを目指していた。
高校、大学でゴルフ部に所属し、日夜練習に明け暮れた。高校時代は九州大会で個人戦3位という成績を収め、初の全国大会への切符を手にしたこともあった。しかし、入学した大学では納得できる成績を残せなかった。
ちょうどその頃、父親である丸善グループの大代表から、「プロゴルファーもいいけど、運送会社もいいぞ」と、同社への入社を打診されていた。
同社長自身、どこかで見切りをつけなければいけなかった。結局、プロテストを受けず、大学を卒業すると久留米に戻り、父親の会社に入社する。「大学まで何不自由なくゴルフをやらせてもらい、親には本当に感謝していたので、今度は会社に入って恩返しをしたかった」と振り返る。
丸善グループには現在、35社を超える会社がある。そして、それぞれの会社の総務など管理機能を担っているのが丸善グループ協同組合だ。同社長はまず、協同組合の総務部へ配属され、総務全般を学んだ。
1年半を経て、今度はグループ会社の1社、大牟田丸善運輸に入り、配車を中心に担当し、忙しい時には自らトラックにも乗った。「現場のことを何も知らないで入ってきて、ドライバーたちには当初、『代表の息子が来た』くらいにしか思われず、信用されなかった」と振り返り、「とにかく、代表の息子だからと言われない仕事を心がけた」。配車をする際には、運行指示書に詳しい地図を張り付け、納品場所をわかりやすく伝えるなど工夫を凝らした。
そうした取り組みが徐々に伝わり、現場との信頼関係が構築できていったという。ここでの経験は1年間だけだったが、「最も達成感と充実感を得られた1年だった」と話す。
総務と配車を学んだ後はグループ会社で営業を担当し、得意先回りや新規案件の受注を任されるなど、経験を積んだ。そして28歳の時、グループ会社である福岡丸善運輸の社長に就任。ここでは資金繰りを一から学ぶとともに、社長としての立ちまわり方を学んだ。
2012年7月、30歳で丸善海陸運輸の社長に就任するとともに、社内環境をさらに良くするため、大きな人事異動を断行する。当時の主要な管理職を外すという大手術だっただけに、「苦渋の決断だった」と同社長も悩んだ。しかし、社長就任から5年が経ついま、「風通しのよい環境が整いつつある」と、手ごたえを感じている。
同社長は現在、グループの管理機能を有する丸善グループ協同組合の副理事長も務めており、父であるグループ代表の大氏を支えている。グループは今、社員総数1300人を超え、車両総数は1200台を超える規模にまで成長した。
将来的にはそんな同グループを背負っていくべき立場にある同社長は、「運送を軸にしながらも、倉庫や物流センターの運営にも力を入れ、バランスのとれた体力のある会社にしていきたい」と明確なビジョンを描いている。この記事へのコメント
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社員さん、特に運転手さんの本当のお話も聞きたいですね
ここは運転手はクソしかいませんよ。事務所や配車マンはドライバーの敵だと。
ドライバーたちには当初、『代表の息子が来た』くらいにしか思われず信用されなかった。
人から言われた荷物を積んで走って届けるしか能が無い底辺が会社を経営する者を見下すのが運送業界。バカでも取れる大型免許で偉そうにするな!戦闘機や旅客機のパイロットが管制官を見下すか?
誰も信用なんかしていませんよ。
丸善グループなったけど…
なんだかな
久留米800か2882
制限速度で走ってたら10トン車煽られてクラクション鳴らされました
どうゆう教育してるんですか
とっても不愉快です