-
物流ニュース
大島運輸 準中型取得を全額負担、未経験の若者取り込み
2017年8月10日
大島運輸(大島弥一社長、東京都新宿区)は6月から、「準中型免許」の取得費用を全額負担する求人募集を行っている。これらの取り組みを通して大島社長は、「免許を持っていない未経験の若手の人材を取り込み、人材不足の解消につなげ、次世代を担うドライバーを育成したい」としている。
改正道交法が今年3月に施行され、18歳から小型トラックを運転できる「準中型免許制度」がスタート。これをきっかけに「若者の免許離れに歯止めをかけたい」と若年層の積極採用に取り組み始めた。だが、18歳にとっては費用面の心配、ライフスタイルの変化による車への関心・興味の低さもネックとなった。
現在の「普通自動車運転免許」の取得費用は30万円前後かかるため、自分の貯金だけでは難しく、両親の援助が必要で、「車がなくても生活できる」「免許取得よりも趣味にお金をかけたい」など優先順位が下がっている。
また、ドライバー職に興味があっても「免許取得費用」を理由にあきらめる人も多い。以前の「中型免許制度」下では、「免許保有2年以上・20歳以上」の条件を満たさなければトラックに乗ることができなかったため、「免許を持っていない」「取得費用が高い」などを理由にドライバー職をあきらめる人が多くいたという。人材を逃している状況に疑問を感じた大島社長は、会社が免許取得費用を全額負担することを決めた。
免許取得がない場合は3年勤続を条件とし、「普通自動車運転免許取得者」が5トン限定解除を行う場合には1年勤続を条件とする。全額負担をして、普通免許欲しさに3年で辞められてしまうというリスクも伴うが、大島社長は「まずは運転未経験の若手人材を取り込むこと、ドライバー職を知ってもらうことが重要」と考えている。
◎関連リンク→ 大島運輸株式会社この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ