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    厚労省調査結果から見る トラック運転者のストレス

    2017年11月20日

     
     
     

     平成28年度厚労省委託「過労死などに関する実態把握のための労働・社会面の調査研究事業」では、過重労働やその背景などの実態を明らかにすることを目的に、自動車運転従事者に対しアンケート調査を実施。
     これによると、トラック運転者は、肉体的な疲労よりもストレスや悩みなど精神面での疲労が大きい傾向が見られた。その一つの要因として、荷主都合による待ち時間や予定外の仕事の発生が挙げられる。ただ、自分の仕事の順番・やり方を決めることができたり、自分のペースで仕事ができるなど、他の輸送モードよりも仕事の柔軟性が高いという魅力もあるようだ。働く人の創意工夫で稼げる、裁量の高い仕組みづくりが求められる。
     正規雇用者の疲労蓄積度(仕事による負担度)について、「非常に高い」と回答した割合は、バス運転者が最も高く13.7%。次いでタクシー運転者5.9%、トラック運転者4.8%だった。トラック運転者の60.3%が「低い」と回答。


     業務で発生したストレスや悩みの内容について、「長時間労働の多さ」を一番に挙げたのは、バス運転者で全体の47.7%。「朝から乗客が下車するまで丸1日気が抜けないことがストレスにつながっている(厚労省労働基準局)」と分析している。長時間労働について、タクシーは4番目(22.0%)、トラックは3番目(21.0%)に多く挙がった。
     タクシー運転者は「売り上げ・業績等」が最も多く48.3%。旅客という性質上、バス・タクシーともに見られる傾向は「利用客からの苦情」が2〜3割を占める点だ。「仕事上での精神的な緊張・ストレス」は、両者とも二番目に多かったが、トラック運転者では最も多い38.8%だった。
     客・荷主からの理不尽な要求・クレームに苦慮することが「よくある」と回答したのは、バス運転者が最も高く、次いでタクシー運転者で、トラック運転者は最も少なかった。 仕事の特性についてトラック運転者は「自分のペースで仕事ができる」「自分で順番・やり方を決めることができる」「職場の仕事の方針に自分の意見を反映できる」との問いに、「そうだ」「まあそうだ」と答えた割合がバス・タクシーよりも高かったことが挙げられる。
     仕事の裁量が高いという特性を生かすには、労働条件の改善が必須となるが、トラック運転者の正規雇用者の所定外労働(早出・居残りなどの残業)が発生する理由として「仕事の特性上、所定外でないとできない仕事があるため」「予定外の仕事が突発的に発生するため」「取引先の都合で手待ち時間が発生するため」が、それぞれ25%程度回答があった。 
     同調査は、平成29年1月6日から同2月15日にかけて、トラック、バス、タクシーなど全国の運送業4000社および同企業の自動車運転従事者(非正規雇用も含む)4万234人を対象に実施。有効回収件数は、企業760件、労働者4678件(回収率19.0%)。
    ◎関連リンク→ 厚生労働省

     
     
     
     
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