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物流ニュース
ニトリグループとホームロジ 無人配送ロボ「バトラー」80台導入
2018年1月17日
ニトリホールディングスとホームロジスティクスは昨年12月1日、西日本通販発送センター(プロロジスパーク茨木、大阪府茨木市)で、無人搬送ロボット「Butler(バトラー)」を導入し、稼働状況を公開した。
同社は無人搬送ロボット「Butler」の日本国内でのファーストユーザーとなり、導入台数は80台、稼働スペースは西日本通販配送センターの内で、約2000坪の広さとなっている。
「Butler」は日本での販売法人「GROUND」に発注し、同10月から通販発送業務を開始していた。従来の方式に比べ、出荷効率が4.2倍になるなど、今後の本稼働後には5倍以上の数値を目指していくとしている。そのための課題に、Butler対象商品の拡大、出荷検品・梱包作業の効率化、入出庫ロジックの最適化を挙げている。また、投資費用は明らかにしていないが、長くて4年で投資回収できるとしている。
ホームロジスティクスの松浦学社長(写真中央)は、「移動が比較的容易であり、商品構成変化に対応可能。また、誰にでも作業ができる点がButlerのメリット」と説明。「世界中のさまざまなロボットや機器を比較した上で決定した」という。
同社では、昨年からロボット倉庫「Auto Store」を川崎市の統合発送センターに導入している。「Butler」との比較で前者では全SKU数の65%が保管可能で、後者は80%が保管することができる。デメリットとしては、床の精度が必要で、保管量が少ない点が挙げられる。
宮田啓友社長(GROUND、東京都江東区)はニトリに対し、「ファーストユーザー、1号機導入企業でありがたく思っている。今後、現在の約80台を3桁の数字に拡大していきたい。東京でも数件の引き合いをいただき、300台以上の契約となっている」と説明した。
また、村田機械と共同開発を進めてきたデバンニングマシーン「ELーDe/VAN」の稼働状況も公開。松浦社長は「コンテナへの積み付け、積み下ろし作業は重労働。ニトリの商品は非常に多くの商品がコンテナで運ばれるため、労働安全衛生の観点からも作業を楽にする機械化は重要な課題だった」と話す。村田機械の柳井武則執行役員は「現在は半自動での展開だが、数年内に全自動化を目指したい」とした。
最後に、松浦社長は「国内物流は厳しい状況に陥っており、ほとんどの業種で問題となるはず。立ち行かなくなる前に物流全体のことも考えていかないといけない」と締めくくった。
◎関連リンク→ GROUND株式会社
◎関連リンク→ 株式会社ニトリホールディング
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